中国の動物保護団体が「玉林犬肉祭り」に運ばれる途中で多数の犬を保護(画像は『網易新聞 2017年6月21日付「广州爱狗人士拦车救上千条待宰犬」』のスクリーンショット)

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中国・広西チワン族自治区玉林市で20年ほど前から開催されてきた「玉林犬肉祭り」が大変な批判のなかでまた今年も始まった。10日間のこの祭りのために犠牲となるのは1万頭もの犬だが、広東省の高速道路では動物保護団体が屠殺業者に運ばれる寸前で1000頭以上を保護したもよう。金属製の檻に犬たちがぎゅうぎゅう詰めであったことを『網易新聞(NetEase)』などが伝えている。

この時期は飼い犬の誘拐事件や狂犬病患者が多く発生するとして、世界各地でやめさせようとする署名活動が行われるも、行政の干渉は無用だとして今年も21日から開催されていた「玉林犬肉祭り」。生きたまま調理し、客の前でわざと撲殺するといったこの祭りの残虐さに対しては国内からも批判が上がっており、国際的な組織に成長した動物保護団体「ヒューメイン・ソサイエティ・インターナショナル(Humane Society International、HSI)」もひたすら監視を強化していた。そして19日、活動家2名が広東省広州市の高速道路で膨大な数の犬を運んでいるトラックを発見し、バックアップを要請。トラックが白雲区のガソリンスタンドに停まったところで急襲した。

目的地の屠殺業者まで約2,000km、この祭りのため甘粛省から来たというそのトラック。しかし運転手が動物の輸送に関する健康証明書や輸送許可証を提示することはなく、メンバーはすぐに警察ほか関係当局に通報した。檻も数十あり、犬も大変な数であることから現場には何百人ものボランティアが集まり、広州市の動物保護施設に運ぶなど活動は夜にまで及んだ。HSIによれば犬はおよそ1,300頭であったといい、誘拐された飼い犬も多く含まれているもよう。残念ながら飢えと脱水症状、あるいは窒息により死亡した犬が少なくとも20頭いるという。

犬やネコをよく食べてきた歴史のせいで、かつては悪名高かった広州市。しかしこのたびの保護活動にはその広州市の若者数百名が参加してくれた。HIS幹部のピーター・リ博士は「とても大きな意味を持つ実に立派な保護活動。皆さん本当によく頑張ってくれました」とボランティアの健闘を大きく称えている。

犬ばかりかネコも食べるこの国で、先日は江蘇省鎮江市の食肉処理工場に運ばれる最中であった500匹以上のネコが警察により保護されていた。

画像は『網易新聞 2017年6月21日付「广州爱狗人士拦车救上千条待宰犬」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)