サバンナちゃん(仮名・12歳)は5月、教会に集まった大勢の前で自分自身について語った、勇気ある女の子だ。

大勢の前でカミングアウト

モルモン教の教会で、信仰体験について語る機会を得たサバンナちゃん。

彼女のスピーチはこんな風に始まった。

すべての私自身は、天の両親によってその通りに作られたんだと信じています。私の茶色の瞳も、生まれたときは髪の毛がなかったことも、間違いじゃないんです。私のそばかすも、私がゲイであることも。

彼らの目的通りに作られたんです。

私はどこにも欠陥を抱えていません。

モルモン教徒がカミングアウトするということ

戒律が厳しいことで知られているモルモン教。2015年1月には、同性愛者の権利を擁護する法律を支持するとし、LGBTであっても教会に参加することは可能だと公表した。

ただし、同性婚については今後も反対の立場を貫くと発表。モルモン教は純潔を重視しており、未婚での性交渉を認めていない。

「結婚をして家庭を築きたい」

サバンナちゃんのスピーチでは、将来結婚をして家族を持ちたいという希望が語られている。もちろんそれは彼女らしい結婚をして、彼女らしい家庭を作りたいということだ。

天の両親は私に孤独でいることも、好きでもない相手と一緒になることも望んではいないでしょう。私に幸せになってほしいと、望んでいるはずです。

ここまで話をしたところで、彼女は男性からスピーチを止められ、席に着くようにと促された。

3日間で4万回再生

その様子はサバンナちゃんの両親の友人によって撮影され、6月18日にYouTubeに投稿されると3日間ほどで4万回以上再生された。

動画の最後では、スピーチの続きも紹介されている。

最後につづられていたのは、結婚への思いと、それを地上の両親も天の両親も受け入れてくれるだろうということだ。

それを読み上げるサバンナちゃんの声は、心なしか震えているようにも思える。

多くの声援が寄せられた

動画のコメント欄には、「声を上げる勇気のある誰かがいなければ何も変わらない。公表してくれてありがとう」「あなたをサポートするし、称賛するよ」「私自身モルモン教徒として、サバンナがしたことを素晴らしいと思うし、途中で止められたことを悲しいと思う。彼女が言ったことは美しくて人々に聞いてもらうべきことだから」などの温かいコメントが寄せられている。

一方で、「この教会でするべき話ではない」といった議論も持ち上がっているのも事実だ。

教会を去った母親

CNNによると、サバンナちゃんの母親のヘザーさんは、「ゲイカップルの子どもは、18歳になり、両親と縁を切るまで洗礼を受けられない」とする教会の公式文書の存在が明らかになった2015年に教会を去っているそうだ。

サバンナちゃんが両親にカミングアウトをしたのは、2016年6月のことだが、両親はその前からうすうす気づいていたという。

スピーチの後も、ヘザーさんは「あなたは完璧で美しいのよ」と、サバンナちゃんに声をかけたそうだ。

受け入れられたと感じた

この日は両親のほかに、サバンナちゃんの親しい友人たちも教会に足を運び、見守っていた。

最後までスピーチができなかったことは悲しんでいたが、教会でカミングアウトできたことで、「受け入れられた」と感じることができたそうだ。

味方になってくれる人がたくさんいることに、改めてサバンナちゃんは気づいたことだろう。また、彼女の行動で勇気づけられた人もいるはずだ。