21日、韓国メディアによると、ソウル市が広報に力を入れる新スポット「ソウル路7017」を実際に訪れてみたところ、完工したとは思えないほど手抜き工事の痕跡があちこちに見られた上、暑さのために客足もまばらだったという。写真はソウル。

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2017年6月21日、韓国・ソウル市は最近、オープンから1カ月が経った歩行者専用路として再生された旧ソウル駅高架道路「ソウル路7017」の広報に熱を上げている。数百万人が訪れたソウル路を「市民に愛される名所」とアピールしているが、韓国メディア・マネートゥデイが実際に訪れてみたところ、完工したとは思えないほど手抜き工事の痕跡があちこちに見られた上、暑さのために客足もまばらだったという。

マネートゥデイの記者が20日にソウル路を訪れてみると、オープンから1カ月が経っているにもかかわらず、ソウル路内の商店の床の相当部分に亀裂や破損が確認された。ある店員は「営業を開始した時からこのような状態だった。修理すると言われていたが、1カ月間音沙汰がない」と明らかにした。

また、ソウル路内の通路も深刻な状態だという。電線は飛び出し、排水路の上の板は足が触れるたびに上下に大きく揺れた。視覚障害者誘導用ブロックのすぐ横には応急措置として設置された黒いカバーがかけられており、その下には大量の水がたまっていた。さらに、コンクリートの床は「オープンから10年は経っているのでは」と思わせるほどのひびが入っていた。ある訪問客は「オープンから1カ月後ではなく、オープンの1カ月前なのではないかと思うほど。私企業ならこのような状態で客を迎えることはない。市民に対する礼儀が感じられない」と指摘した。

また、ソウル路は「日差しをさえぎるものがない」ことも問題となっている。昼の気温が30度を超えた20日はコンクリートからの照り返しの熱が強烈で、訪問客らは大量の汗を流しながら歩いていた。訪問客が座って休めるようにと設置されたコンクリートの花壇は強い日差しのため温度が上昇し、素手で触ると数秒で手のひらが真っ赤になるほど。暑さのために見物をあきらめ、引き返す客も多くみられたという。

暑さに苦しむのは訪問客だけではない。公園のような空間を目指すソウル路には多くの植物が植えられたが、強い日差しとコンクリートの熱気のためにほとんどが枯れていた。

記者に同行したソウル路の管理会社関係者は「現在働いている場所だが、ソウル市民の1人として『これが公園か?』と疑ってしまう」とし、「600億ウォン(約58億円)をかけて造ったと言えるのか?。一度閉鎖して再オープンするなど対策を講じるべきで、道のりはまだ長い」と述べたという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「断言する。ソウル路は過去最悪の展示行政として記憶される」「(ソウル路オープンに合わせて展示されたが、気持ち悪いなどと物議を醸した大型モニュメントの)シューズツリーを造るお金はあるのに、ひび割れを修理するお金はないの?」「公園としては不十分。見るものもないし、正直金の無駄」など批判の声が相次いでいる。

また、「韓国には税金泥棒が多過ぎる」「税金の無駄遣いだ。冬はかなり寒いだろうな」と指摘する声や、「大統領の次はソウル市長を弾劾しなければならない。市民の力を見せてあげよう」「全体に屋根を設置するべき。これから夏本番なのに、このままでは人も植物も死んでしまう」などと主張する声も。

一方で「エレベーターも設置されていたし悪くなかったよ。日差しの問題だけ解決すれば完璧」「挑戦することはいいこと。少しずつ改善していけばいい」などと理解を示す声もみられた。(翻訳・編集/堂本)