山東省にある済南護理職業学院がこのほど、学生に対して膝を露出するスカート姿は「見苦しい」として着用を禁止する規則を定めた。学生側からは「こんなに暑いのにありえない!」など怒りの声が出ている。資料写真。

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中国メディアの新浪網は21日、山東省済南市にある済南護理職業学院がこのほど、「下卑(げび)ている」という理由で学生に対して膝を露出するミニスカートやホットパンツの着用やサンダル履きを禁止する規則を定めたと報じた。学生側からは「こんなに暑いのにありえない!」といった怒りの声も出ているという。

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済南護理職業学院は医学技術者の育成を特色とする大学で、在学中にほとんどの学生が看護師などの資格を取得する。学生のほとんどは女子だ。

大学側は新規則について「男女の区別はしない」と男子学生の短パン姿なども禁止すると説明しているが、女子学生からは「男子学生が少ないので、夏になっても薄着を気にしていなかった。慣れてしまってから突然管理すると言われても対応するのはつらい」といった声が上がっている。

一方で、「確かに校内で短すぎるスカートやホットパンツ、タンクトップ姿で授業に出る人もいて見苦しかった」と理解を示す学生もいるようだ。

大学側は新規則について、「多くの学生が卒業後には看護師などの職に就くので、在学時から服装などについて注意することを求めた」と説明。「卒業生の採用について相談に来た職場の関係者が、学生の服装がだらしないので採用を見合わせたこともあった」とした。

ミニスカートなどの着用が禁止されたのは、教学楼と呼ばれる教室がある建物と実験棟。大学側によると、学生の服装についてはこれまでにも同様の要求をしたことがあったが、明文化されていなかった。今回は学生会側からの提案があったので規則として定めたという。

ただし、中国の大学では、学内にある共産党組織のトップの意向が最優先され、大学当局も学生会も従うことが一般的だ。従って、「学生会側からの提案」が事実だとしても学生側の自主的判断とは限らない。

禁止の対象になるのは授業時だけではない。中国の大学では敷地内の寮で生活する学生が大部分で、夜間は教室の一部を自習室として開放する。済南護理職業学院では自習室にも専属の監視員を配置し、ミニスカートなどを着用する学生がいれば警告し、3回の警告を受けた場合には素行に関連する記録で不利な扱いにするという。

学生側の反発の理由は「暑すぎる」ということに尽きる。「教室には扇風機が4台しかなく、風が届かない場所もある。新規則はすでに適用されているのでミニスカート姿などでの出席はできず「授業が終わった時には(汗で)ズボンもぐっしょり濡れている状態」という学生もいる。「こんなに暑いのにありえない!」と感情的な反発を示す者もいる。

中国の多くの地方では、梅雨がないので5月ごろから気温が急上昇する。今年(2017年)の場合も済南市では6月15日以降、最高気温がおおむね35℃を超える日が続いている。

なお、大学側がミニスカート姿などに対して使った「見苦しい」の中国語は「不雅(ブーヤー)」。「下卑ている」といったニュアンスだが、最近では腐敗官僚や芸能人の異性問題の証拠としてネットに出回る画像や動画が「不雅」と紹介されることが多い。その意味で「不雅」は性に絡む問題を連想させる表現と理解してよい。(翻訳・編集/如月隼人)