そうそうたるフランス女優が来日!その前であいさつする北野武監督

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 映画監督の北野武が22日、TOHOシネマズ日劇で行われた「フランス映画祭2017」オープニングセレモニーに来場、映画祭団長として来日したフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴの出演作『昼顔』『シェルブールの雨傘』からの影響を本人の前で告白した。

 ユニフランス主催でフランスの最新映画を中心に紹介する「フランス映画祭」。1993年に横浜で開始してから、今年は25回目という節目の年となる。今年はイザベル・ユぺールが第89回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『エル ELLE』(8月25日公開)、『青いパパイヤの香り』のトラン・アン・ユン監督がオドレイ・トトゥら人気女優と組んだ『エタニティ 永遠の花たちへ』(今秋公開)など、12本を4日間で上映予定。

 壇上に立ったドヌーヴは「こんばんわ。こちらに伺うことができて感動しております。今回は11作品(アラン・ドロン主演の過去作『チェイサー』を除く新作)が選ばれておりますが、そのうち4作品が女性監督の作品であり、それもうれしく思っております」と笑顔を見せる。

 そしてこの日は、親善大使の北野も参加。登場するなり「どうも、安倍晋三です」とボケてみせた北野は、「今、加計学園の問題でお金をもらったという話が出てきたんで。絶対にもらっていないということで逃げてきたんですけども、会場を間違えて豊洲の方に行ってしまいまして。そこでベンゼンが出たというので、築地に移動したんですけど、また違うということで、やっとここにたどり着きました」と時事ネタを絡めたジョークを飛ばすと、会場は大爆笑。

 しかしそこからはマジメな顔に戻り、「僕にとってフランス映画というのはジャン・ギャバンから始まって、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの『ガラスの墓標』。それからこちらのイザベル(・ユペール)さんもそうだし、大女優のカトリーヌさんの『昼顔』とか『シェルブールの雨傘』など、本当に影響を受けています」とラブコール。

 さらに「親子で楽しめる映画もいいんですが、映画というのは意外に、映画を観た後に、友だち同士、恋人同士で、その映画について語り合って、お互いの教養というか、見方を振り返るみたいなことがあるものですから、それはフランス映画が一番語りやすいと思うんです」と続けると、「こうやって、大女優さんと大監督さんがそろって25回を迎えたのはおめでたいことですし、わたしも壇上であいさつをさせていただけるのは光栄です」とあいさつを締めくくり、会場には万雷の拍手が鳴り響いた。

 その後は、オープニング作品となるドヌーヴ主演作『ルージュの手紙』が上映。ドヌーヴは「この映画は皆さんを感動させ、笑わせてくれる映画だと思います。人生について、命とは何か、死とは何かということを、他とは違う語り口で伝えてくれる映画です。お楽しみください」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

「フランス映画祭2017」は6月25日まで有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇にて開催中