ARとVR両対応! 本体だけで3Dスキャンできるモンスタースマホ「Zenon AR」

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世界初となる、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)の両方に対応するスマホ「ZenFone AR」が、2017年6月23日(金) ASUSから発売された。

AR技術「Tango」とVR技術「Daydream」に両対応する端末は世界初となる。
「ZenFone AR」は、3つの背面カメラ、高性能CPU、大容量メモリーを搭載する超ハイスペックモデル。

仮想空間の体験やゲームができる、これまでに1つも無かったスマホだ。


●3つの背面カメラを搭載しAR技術「Tango」に対応

ARは、現実世界に拡張世界を重ねる技術で、「Pokemon GO」がAR技術を採用したことでも、一気に認知度は向上した。

ZenFone ARで採用されているグーグルのAR技術「Tango」は、既存のARをさらに発展させたものだ。

ZenFone AR単体で、周囲の空間を3Dマッピングできる。
これだけでも驚くのだが、机の下からCGのペットが飛び出したり、柱の向こうにモンスターが隠れたりする演出も可能になる。

まさに、現実世界とCGの世界をスマホの画面の中で干渉させられるのだ。

ZenFone ARは、3つのカメラ「TriCam」(トライカム)を搭載することで、Tangoに対応している。
「TriCam」とは、
・高解像度2,300万画素カメラ
・モーショントラッキングカメラ
・深度カメラ
の3つのカメラ。
このカメラにより、
・部屋の壁や床、家具などへの距離を検出
・周辺空間をマッピングする
・3Dデータを作り上げる
例えば。
部屋や家具を3Dスキャンすれば、
・部屋の模様替えシミュレーションができる
・家具を移動したり、再配置したりできる
人物やフィギュア、任意の物体などを3Dスキャンして、スマホの中にデータ化することもできるのだ。

3Dデータをリアルタイム処理するため、CPUにはTangoに最適化されたクアルコムのSnapdrgaon 821プロセッサーを採用する。
そして特筆すべきRAMは、8GBと6GBを搭載するモデルが用意される。
8GBのRAMはスマホ初となる。現在の大容量RAM搭載スマホでも4GBなので、ZenFone ARは通常のスマホの2倍以上のRAMを惜しみなく搭載しているのだ。

●高性能ディスプレイでVR技術「Daydream」に対応
ZenFone ARは、ARだけでなく、VR技術「Daydream」にも対応している。
画面には有機ELを採用しているため、液晶より応答速度が速く、頭の動きにもなめらかに追従できる高品質なVR体験が可能となる。

5.7インチの画面解像度はWQHD(2560 × 1440)と高品質で、VR世界でライブコンサートやスカイダイビングなどのアクティビティもリアルに仮想体験が可能だ。
外箱を組み上げると、簡易ヘッドセットとして使える仕様になっているので、購入後すぐVR体験ができる。

また、24bit/192kHz音源をハイレゾ対応のイヤホンやヘッドフォンに出力することで、7.1chのバーチャルサラウンドサウンドを実現でき、サウンドでもVR世界に没入できる。

世界初、最新のARとVR技術の両方に対応し、超ハイスペックなZenFone ARだが、見た目は決してゴツいわけではなく、大きさや重さは、ふだん使いの5.5インチスマホとして遜色なく活用できる。
RAMとストレージのサイズで2種類のモデルが用意された。価格は次のとおり。
・8GB RAM+128GBストレージモデル 税別9万9800円
・6GB RAM+64GBストレージモデル 税別8万2800円

自分の部屋の中でモンスターと戦ったり、世界遺産を旅したり、と、ZenFone ARは、これ1台で、これまでにないさまざまな体験が可能なスマホなのである。