<トランプ大統領の「信任投票」の位置づけで過去最高の資金を投じた選挙だったが、共和党の優位は崩せなかった>

ドナルド・トランプ米大統領の「信任投票」として注目を集めたジョージア州6区の連邦下院議員補欠選挙は20日に決選投票が行われ、共和党のカレン・ハンデルの当選が確定した。共和党が民主党を退け、トランプ大統領が信任された格好だ。

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この選挙は、アメリカ政治史上最もカネがかかった下院選でもあった。ハンデルと対抗馬の民主党候補ジョン・オーソフの選挙対策本部、そしてそれぞれの支援団体が費やした資金は少なくとも5700万ドル(NPO「民意を反映する政治センター」調べ)。

過去の最高記録は12年のフロリダ州の選挙だが、その2倍近いカネが乱れ飛んだことになる。 4月の第1回投票で決着がつかず、ハンデルとオーソフの一騎打ちになって以降、わずか2カ月足らずにこれだけカネが費やされたことになる。

なぜこれほど巨額のカネが使われたのか。背後には誰がいるのか。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、選対本部が集めた資金はオーソフのほうが圧倒的に多く、2360万ドルだった。その大半はニューヨーク州やカリフォルニア州など民主党が強い主要州からの献金だ。全米のリベラル派団体の協力を得て、オーソフは20万人近い少額献金者から寄付を集めた。

対照的にハンデル選対が集めたのは450万ドルにすぎないが、大半がジョージア州内からの献金だ。

保守強硬派の議席

また全米各地の共和党の委員会と特別政治活動委員会(スーパーPAC)がハンデル応援に1800万ドルを注ぎ込み、テレビなどを通じて盛んにネガティブキャンペーンを展開した。

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民主党が連邦下院で過半数に届くにはあと24議席必要で、1議席増えたところで大した影響はない。それでも州外のリベラル派がせっせとオーソフに献金したのは、トランプに大打撃を与えるためだ。

ジョージア州6区は70年代から一貫して共和党の下院議員を選出してきた。民主党にとって、今回の補欠選はそんな強固な地盤を切り崩すチャンスだった。前任の(トム・)プライス(共和党、現厚生長官)はオバマケアに強硬に反対し、トランプのオバマケア改廃案の立案にも参画した人物だ。そのプライスが占めていた議席を奪えば、民主党にとってはとりわけ象徴的な勝利になる。

トム・ポーター