トルコ・イスタンブールのバス停(2017年6月20日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】トルコの最大都市イスタンブール(Istanbul)で、日中の飲食を一切断つイスラム教の神聖な断食月「ラマダン(Ramadan)」の期間中にショートパンツをはいていた若い女性が、バスの中で男に暴行される出来事があった。その様子を捉えた映像が21日に公開され、女性の権利活動家らから激しい怒りの声が上がった。

 地元メディアが公開した映像には、バスに乗っていた大学生のアセナ・メリサ・サグラム(Asena Melisa Saglam)さん(21)が14日、後ろの席に座っていた男に顔面を殴られる様子が映し出されている。

 サグラムさんは立ち去ろうとした男に詰め寄ったが、体をつかまれて車両後方に突き飛ばされた。男はその間にバスを降りて逃走した。

 トルコの英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ(Hurriyet Daily News)はサグラムさんの話として、席に着いたときから「ラマダン中にこんな格好をしているのか? 恥を知れ」と男にののしられていたと伝えている。

 サグラムさんはヘッドホンを着けて無視していたが、男が突然立ち上がって殴りかかってきたため、顎の片側をバスの窓にぶつけた。バスの移動中も「ラマダン中にショートパンツをはくべきではない」など嫌がらせの言葉を延々と浴びせ続けられていたという。

 男は間もなく身柄を拘束されたものの、事情聴取を受けた後に釈放されたため、非難の声が沸き起こった。女性権利団体の「We Will Stop Femicide Platform」は釈放について「すべての女性に対する脅威だ」とツイッター(Twitter)で批判した。

 男は聴取に(サグラムさんに)「挑発された」と述べたと伝えられている。釈放に非難が殺到した後、再び身柄を拘束された。税絡みの容疑で18日から勾留されており、さらに薬物関係の容疑でも指名手配中だったという。
【翻訳編集】AFPBB News