学生の窓口編集部

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「通訳」は、外国語を聞き手が使う言葉に訳し伝える仕事です。たとえば海外の俳優が来日した際には、俳優が話す英語を日本語に訳して伝えたり、逆に日本人の聞き手の言葉を英語に訳して俳優に伝えたりしていますね。他にも国際会議などで行われる同時通訳なども通訳の仕事の一つです。しかし、この通訳にはどうすればなれるのか知らないという人も多いでしょう。そこで今回は、通訳になるにはどうすればいいのかをまとめてみました。

■知識と技術があれば誰でもなることは可能!

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通訳の仕事ですが、実は資格は必要ありません。「必ず必要!」とされるような国家資格はないのです。なろうと思えば誰でもなることができます。ただし、通訳と名乗ったところで高い語学力と通訳のスキルがないと、仕事として成立しません。通訳への第一歩として、その両方を身に付けることから始めましょう。

まず通訳を行う上で必要となる高い語学力ですが、例えば幼いころから通訳など語学に関する仕事に就きたいと考えている人は、中学や高校で海外留学をするなど、早い段階から語学力を身に付ける機会を多くつくるべきです。留学は言葉だけでなく、その国の文化も学ぶことができるのも魅力。他にも大学で外国語を専攻することや、社会人の場合も語学学校で学ぶなど、さまざまなアプローチで身に付けることができます。

次に、相手が話している言葉を瞬時に別の言葉、それも話し言葉に訳す「通訳のスキル」ですが、これはただ語学の勉強をするだけではなかなか身に付きません。そのため、通訳者を育成する専門学校に通う人が多いようです。

専門学校では、リピーティングやシャドーイングといった英語の基本的なトレーニングのほか、映像を用いたものやシチュエーションを設定したものなど、同時通訳の実践練習などが行われます。通訳は「場数をこなすこと」も大事な要素ですので、実践的な学習は効果的といえるでしょう。

■「外国語で観光案内」をするには資格が必要

先ほど通訳をする上で資格は必要ないと説明しましたが、実は通訳の仕事の中で唯一資格が必要となるものがあります。それが「通訳案内士」です。通訳案内士は、外国人旅行者に付き添って外国語で観光案内をする際に必要となる国家資格。無報酬の場合は無資格でも罰せられませんが、報酬を得る、つまりビジネスとして観光案内をする場合は資格を取得しないといけません。

通訳案内士試験は年齢、性別、学歴、国籍等に関係なく、誰でも受験可能。そのため日本人だけでなく、外国人の受験者も多くいます。

試験は筆記試験と口述試験の2つで構成されており、筆記試験は英語や中国語など外国語の知識と日本の地理や歴史、文化に関する問題が出されます。口述試験は、外国語で観光案内をする際に必要となるコミュニケーション能力を判定するもので、筆記試験に合格すれば受けることができます。

筆記試験のうち、外国語の試験は、特定の資格を持っている場合や、「TOEIC」などの語学テストで規定の点数以上の成績を残している場合に免除されます。例えば「TOEICテスト」だと840点以上、「実用英語技能検定」だと1級を合格していることで英語の筆記試験が免除。中国語の場合も「中国語検定試験」で1級を取得している場合に免除となります。

■通訳としての働き方は?

通訳の養成学校を卒業後は、社員兼通訳として企業に採用されるケースや、語学力・通訳のスキルを生かして外資系の企業に就くなどのケースが多く見られます。また、前述の通訳案内士になり、観光協会や外国人向けのツアー会社に入るというケースもありますね。

中にはいきなりフリーランスの通訳として仕事を始めるという人もいますが、すでに仕事が入るアテがある、または人脈が充実している以外の場合、いきなりフリーで活動するのはリスクが大きいためあまりおすすめできません。まずは地道に実績を作ることから始めましょう。

通訳になるにはどうすればいいかについて解説しました。海外へのビジネス展開や海外企業との提携など、ビジネスにおいて通訳は欠かせませんし、外国人が集まるイベントでも通訳は必要不可欠。また、外国人旅行者が右肩上がりで増えている中、通訳案内士はより需要の高い仕事になると思われます。2020年の東京オリンピックを控え、外国人旅行者に向けたサービスの充実が進んでいますから、通訳という仕事に就きたい場合は一般的な通訳だけでなく、通訳案内士の国家資格を取得することも考えておくといいでしょう。

引用:『日本政府観光局』「通訳案内士試験概要」
http://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/

(中田ボンベ@dcp)