ドル売り再燃は今晩発表の経済指標で転換されるか、6月22日ドル円為替

写真拡大

 為替相場は1ドル111円台で安定している。リスク選好、リスク回避、なかなかどちらとも決めかねるような状態が続いている。材料に乏しいため、日ごろはあまり注目されないような経済指標にも左右されているようだ。

【こちらも】今日の為替市場ポイント:原油安継続などを意識してリスク選好のドル買い抑制へ

 6月22日(すべて日本時間)の前半はドル売りの傾向の方が強い状態が続いた。19:00には1ドル111円07銭の下値をつけている。ニューヨーク市場がオープンしてからはドル買いの傾向の方が強まり、23:30には1ドル111円73銭の上値をつけている。

 23:00に発表された5月中古住宅販売件数が予想に反して好調だったからだ。4月は556万戸という結果で、市場ではそこから減少するであろうと555万戸の事前予想になっていた。先週発表された5月住宅着工件数がネガティブサプライズだった記憶も新しい。しかし5月の結果は4月よりも1.1%増となる562万戸であった。この明るい材料によってリスクオンが優勢となり、ドルは高値をつけている。

 しかしその後は伸び悩んだ。NYダウの続落、原油安や長期債券利回りなどが上がりきらないことからドルの上値を限定的なものにしていた。日付の変わった22日1:30ごろにハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「バランスシートの縮小は9月にスタートしたい」というコメントをするも、直後に「しかしインフレが弱いのであればバランスシートの縮小は望まない」「バランスシート縮小となれば利上げは一時停止とする」と発表し、ドル売りを再燃させた。3:30には1ドル111円24銭までドル安となっている。

 本日は21:30から前週分の新規失業保険申請件数が発表される。前回がとても良かっただけに期待されるだろう。22:00には4月住宅価格指数、23:00には5月景気先行指標総合指数と発表され、さらにパウエルFRB理事のコメントが発表される。

 明日は先行指標として重要視される5月新築住宅販売件数の発表がある。金融政策変更時には特に注目される経済指標だけにどのような数値が出てくるのか注目だ。