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前回の記事で紹介した「Amazon Mastercardゴールド」と「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」は、Amazon.co.jp(以下、アマゾン)利用時に高い還元率を得られるが、どちらも年会費が必要となるため、ライトユーザーには手を出しにくいことがネックだった。そこで今回は、年会費無料で利用可能なカードのなかから、アマゾンに強いカードを紹介したい。

まずは前述の2枚の下位カード。詳しくは前回の記事を読んでほしいが、「Amazon Mastercardクラシック」は「JALマイレージモール」経由で1.5% (Amazonプライム会員は2%)のポイント+0.5%のマイル、「Orico Card THE POINT」は「オリコモール」経由で2%(入会6カ月は3%)のポイントが貯まる。これを踏まえると、少なくとも2%を超える還元率がほしいところだろう。

○LINE Pay カード

筆頭候補は「LINE Pay カード」。LINE Payの残高にチャージした金額内で買物ができるプリペイドカードで、国内外のJCB加盟店で利用できる。どこで使っても100円につき2ポイントが貯まるため、アマゾン利用時も2%還元。前回の記事で説明した「JALマイレージモール」を経由すれば、アマゾンでの買物は2%のポイント+0.5%のマイルが貯まることになる。

貯まったポイントはLINE STOREなどで直接使えるほか、LINE Pay残高にチャージすることも可能で、チャージ後にユーザー間の送金、指定の銀行口座へ出金(手数料216円)することもできる。また、JALのマイルやメトロポイントなどにも交換可能だ。

カードの年会費は無料で、利用にはLINEのアカウントが必要。事前にチャージが必要なプリペイドカードのため、ガソリンスタンドや有料道路、一部の月額料金払いなどでは利用できない場合がある。なお、チャージは銀行口座(都市銀行および一部地銀)からの引き落とし、ペイジーや専用口座への振り込みなどの方法があり、ローソンのレジ、ファミリーマート、ミニストップほか対応コンビニの店内端末でも行なえる。銀行口座からの引き落としならオートチャージの設定も可能だ。

○OMCカード

セディナが発行する「OMCカード」は、月合計200円利用につき1ポイントが貯まり、通常は0.5%還元だが、条件を満たすことで還元率を大幅にアップさせられる。5万円以上利用した月はポイントが2倍となり、還元率は0.5%アップ。さらに年間請求額が50万円以上で次年度のポイントは1.1倍(還元率+0.05%)、100万円以上なら1.15倍(同+0.075%)、200万円以上なら1.3倍(同+0.15%)。つまり前年の請求額が200万円以上で、5万円以上利用した月は還元率が1.15%になる。

これに加えて、「セディナポイントモール」を経由した対象ショップでの買物は、通常はポイントが2〜20倍にアップするが、本カードを含む約40種類のセディナ発行カードで支払うと、表示倍率より+1倍のポイント特別加算を受けられる特典がある。アマゾンでの買物は、通常はポイント2倍のため、本カードを利用すればポイント3倍。還元率が1%アップすることになるので、前述の1.15%還元の条件を満たしていれば、合計で2.15%還元となる。

カードの年会費は1,080円で、年間60万円以上利用すると次年度は無料。セブン-イレブン、イトーヨーカドー、イオン、ダイエーではポイント3倍 (月5万円以上利用でポイント2倍の特典は重複適用不可)、マルエツなどでは毎週日曜に5%オフ(一部対象外商品あり)の特典も受けられる。貯まったポイントはnanacoポイント、dポイント、WALLET ポイントをはじめとする提携社のポイントやJALのマイル、各種商品券などに交換可能だ。

○JCB CARD EXTAGE

30才未満であれば「JCB CARD EXTAGE」も有力候補。高校生を除く18才以上29才以下のみ申し込むことができるカードで、通常は月合計1,000円利用につき1ポイントが貯まる。入会から3カ月はポイント3倍で、以降も初年度は1.5倍。年間20万円以上利用すると、次年度も1.5倍となる。

カード会社が運営する「Oki Doki ランド」を経由したアマゾンでの買物は、通常はポイント2倍だが、本カード(および「JCB GOLD EXTAGE」)を利用した場合はポイント3倍。また、JCB ORIGINAL SERIESパートナー特典として、アマゾン利用はポイントが2倍になる優待も受けられる。すべて合計すると、入会3カ月はポイント6倍、4カ月目以降は最高でポイント4.5倍だ。

貯まったポイントは様々な提携社のポイント、マイル、商品券などに交換でき、1ポイント=5円相当が基本だが、nanacoポイントへの交換は1ポイント=6円相当になるキャンペーンが頻繁に開催される。この時期を狙ってポイント交換すれば、アマゾン利用時は入会3カ月が3.6%還元、4カ月目以降は2.4〜2.7%還元となる。

カードの年会費は無料で、5年後の初回更新時に「JCB一般カード」へ自動で切り替えとなる。更新前に退会すると、本会員および家族会員1人につき2,160円のカード発行手数料が必要となるので注意しよう。「JCB一般カード」は年会費1,350円だが、明細書の送付を停止するMyJチェックに登録し、前年に50万円以上利用していれば家族会員も含めて無料。「JCB一般カード」に更新後も、条件を満たせばアマゾンは最高2.1%の還元率で利用可能だ(前年度に100万円以上利用し、1ポイント=6円で計算した場合)。

なお、「JCB CARD EXTAGE」や「JCB一般カード」を含むJCB ORIGINAL SERIES対象カードは、セブン-イレブンやイトーヨーカドーでポイント3倍、スターバックスでポイント5倍など、ほかにも優待を受けられるパートナー企業が多数ある。よく利用する店が対象になっているか、チェックしてみるといいだろう。

以上、前後編に渡ってアマゾン利用に強いカードを紹介したが、使い方によって最適なチョイスは変わってくるので、アマゾンで年間いくら使うか、Amazonプライムは必要か、アマゾン以外でも使うか、こうした点を整理してから比較しよう。また、ポイントモール経由の際は、送料や消費税などを除く商品本体価格のみがポイント付与対象、Amazonギフト券購入はポイント付与対象外など、細かい条件があるので、一度注意事項を読んでから利用してほしい。

(※クレジットカードの用語などは以下を参照)

『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』

※本記事で紹介したサービス内容は、消費税率8%を前提とした更新日時点の情報です。また、各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

<著者プロフィール>

タナカヒロシ(ライター・編集者)普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。