一人暮らし・実家暮らし、タイプ別で分かる新社会人貯金法

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この季節は夏のボーナスの支給時期でもある。新社会人にとっては、まだ評価の対象ではないので冬に期待といったところだろうか。厚生労働省の統計(「平成26年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」より男女計大学卒)によれば、平成26年の新入社員の平均年収は約200万円、月額にすると17万円弱となっている。この限られた給料の中、少しでも貯蓄をして将来に備えたい、というフレッシャーズ諸君もいるのではないか。そこで、ファイナンシャルプランナーの上津原章さんに、新社会人におすすめの貯蓄法を聞いてみた。

■若い時のお金との向き合い方が、これからの一生を左右する

まず、新社会人はお金とどう向き合っていけばよいのかを聞いた。

「新社会人の皆さんも、もうすでに何度目かの給料を受け取られ、欲しいものがいろいろと出てくる頃だろうと思います。計画的にお金を積み立てている人も、なんとなく普通預金にという人もいらっしゃるでしょう。先輩や上司から日々の暮らしの話を聞き、結婚、子育て、マイホーム購入、老後の心配など、少しずつ将来のことが気にかかっているという人もいるかもしれません。新社会人の時のお金との向き合い方が、これからの一生を左右するといっても過言ではありません。特に大事なのは、計画的にこれからのお金の準備をするということです」(上津原さん)

やはり計画的な準備が大切なようだ。新社会人の時から貯蓄競争は始まっているのだ。

■一人暮らしと実家住まいで異なる貯蓄法

具体的にどのように貯蓄すればよいか、ケース別に聞いてみた。まずは都会で一人暮らしをしている人の場合だ。

「大都市圏で一人暮らしの人は家賃や水道光熱費といった、当たり前の支払いが重く感じられます。毎月の貯蓄も1万円が精いっぱいという人も多いのではないでしょうか。やりくりをチェックしてくれる人もいないでしょうから、給与天引きの財形貯蓄や口座引き落としの積立貯蓄で強制的に貯蓄しましょう。少ない金額でかまいません。旅行や買い物が好きな人は、大手旅行会社が用意している旅行券積立、デパートが行っている友の会積立もよい方法です」(上津原さん)

強制的にコツコツ、チリも積もれば山となる方式だ。では、地方で家族と同居している人の場合はどうだろう。

「地方暮らしですと、通勤やレジャーなどで車が必需品となります。今後の家計が貯蓄体質になるか借金体質になるかの分かれ目は、車を現金で買うか借金して買うかで決まります。よって、まずは車の購入資金を積み立てることをおすすめします。毎月5万円、ボーナス時に10万円貯蓄できれば、年間で約80万円、1年も経てば気に入った中古車が買えるかもしれません」(上津原さん)

こちらは車を持つというモチベーションを利用することでお金を貯めるやり方だ。

「貯金をするにあたって心がけたいのは、かなえたいと思っていることを実現するという意志を持つことです。年金不安などで老後の心配をされている若い人をお見受けしますが、まずは1年後のためのお金を確実に貯めることを心がけてください」(上津原さん)

目標は具体的に設定し、達成したら自分に還元するとよいようだ。

■まずは少ない金額から

とはいえ、貯蓄に回すお金が増えると、日々の生活が厳しくなることもあるだろう。無理なく続けられる額について聞いてみた。

「毎月1,000円でもよいので、続けて積み立てることが大切です。まずは、毎月の家計収支がどのようになっているか、家計簿をつけるなどして確認しましょう。すると、貯蓄に回せるお金がいくらかが分かります。積立にお金を回し過ぎて普通預金にお金が残らないといった方もいらっしゃいますので、余ったお金を全て積立貯蓄にする必要もありません。まずは少ない金額で始め、徐々に増やしていけばよいでしょう」(上津原さん)

継続は力である。「新入社員の時のお金との向き合い方が、これからの一生を左右する」という上津原さんの言葉を肝に銘じ、新入社員の皆さんも貯蓄を始めてみてはいかがだろうか。

「教えて!goo」では、「少しでも貯蓄をして将来に備えたい!おすすめの貯金方法は?」ということでみんなの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:上津原 章
大学卒業後、広島市の税理士事務所で資産家向けのFP業務や相続税等の申告業務を行う。1999年にCFP(R)試験に全科目一発合格。2000年にフロンティア神代に入社。経理・財務担当として会社の数字を一手に把握し、利益計画策定、支店・営業所の経理サポートを行う。2003年にファイナンシャルプランナーとして独立。今日に至る。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)