渡辺直美、“TBS火曜10時枠”抜擢のスゴさ 7月クールドラマはお笑い芸人が制す?

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 2017年4月クールのドラマが次々と最終回を迎え、すでに7月スタートの作品で話題が持ちきりだ。新ドラマのキャストが次々と発表されているが、なかでも目立つのがお笑い芸人の起用。ドラマにコメディ要素を加えることができるだけではなく、演技にも慣れていて、しかもドラマの知名度を高めることができるとあれば、人気お笑い芸人に良い役柄が与えられるのも納得といえよう。そこで7月期ドラマに出演する芸人にはどんな傾向があるのか、今クールと比較しつつ、読み解いてみたい。

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 前クールのドラマで特に話題となっていたのは、『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)の主要キャストとして、桐谷美玲、水川あさみと並んで出演していたブルゾンちえみだろう。“キャリア・ウーマン”ネタでブレイク中の彼女らしく、ネタの設定に近い“丸の内のOL”を演じ、劇中はもちろん予告映像でもネタの台詞を披露していたのは記憶に新しい。さらに、彼女のネタに欠かせないwith Bも劇中に登場したり、共演している成田凌と町田啓太を引き連れ、『第24回 東京ガールズコレクション 2017 SPRING/SUMMER』に出演したりと、ドラマ放送中は常に話題に事欠かなかった。同作を盛り上げるうえで、ブルゾンちえみが果たした役割は大きい。

 一方、『ボク、運命の人です』(日本テレビ系)にはハライチの澤部佑が出演していた。澤部は、2009年放送の『オトメン(乙男)〜夏〜』『オトメン(乙男)〜秋〜』(フジテレビ系)でドラマデビューを果たしている。同作では、磯野カツオという役名で、学園コメディ感を盛り上げていた。『ボク、運命の人です』でも、亀梨和也演じる正木誠の同期・葛城和生として、隙があればすぐツッコミを入れ、彼をいじり倒す役を担った。同作には阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子も出演しており、本人同様のマイペースでシュールな立ち回りをする役柄が人気を得ていた。

 彼/彼女らの活躍ぶりを振り返ると、自らの本業の延長として、主演キャストたちの魅力をさらに引き立てる役割を担っていたといえるだろう。ところが7月期のドラマでは作品の“顔”となる主演で抜擢されているキャストも目立つ。その代表格が、漫画雑誌「YOU」に連載された深谷かほるによる同名漫画を原作とした新ドラマ『カンナさーん!』の主役を務める渡辺直美だ。渡辺は、『逃げるは恥だが役に立つ』、『カルテット』、『あなたのことはそれほど』など、近年視聴者から厚い支持を集めているTBSの火曜10時枠で、新垣結衣や波瑠などの一流女優からのバトンタッチとあって、特に注目されている。

 気になる渡辺の役柄は、イケメンだけどマザコン&ゲスな旦那と、泣き虫で甘えん坊の4歳児を抱えつつ、ファッションデザイナーとしてもパワフルに働くスーパーママ“鈴木カンナ”。「ピンチは笑顔で、跳ね返せ!!」とのキャッチコピーからも、渡辺の快活なキャラクターとの相性の良さが伺える。

 実際、Twitterなどの反応を見ると、設定はもちろんのこと、そのルックスもまた原作漫画の主人公にそっくりだと、前評判は高い。また、幅広いカルチャーに精通していることも、キャラクターに奥深さを与えるに違いない。ファッションアイコンとしても同性から絶大な支持を得ている渡辺の初主演作とあって、特に女性人気の高い作品となりそうだ。

 渡辺本人は「ガッキーを超えられるかなという不安もあった」と語っているが、インスタグラムのフォロワー数日本一を誇り、交友関係が広い彼女のことだ。ガッキーに負けないぐらいの圧倒的な影響力を発揮するはずである。

 また、劇中の衣装には渡辺本人の意見も取り入れられるとのことで、そのファッションにも注目が集まる。同枠のドラマは近年、ほかのドラマに先駆けてSNSを有効活用することで、新しいドラマの楽しみ方を提示してきた。放送前後に渡辺が衣装をインスタグラムでアップすれば、間違いなく大きなバズを起こすはずである。

 今期ドラマではほかにも、『わにとかげぎす』(TBS)ではくりぃむしちゅー・有田哲平がドラマ初主演を務め、『ハロー張りネズミ』(TBS)ではロッチ・中岡創一が、『脳にスマホが埋められた!』(日本テレビ系)ではメイプル超合金・安藤なつが、『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)ではイモトアヤコがそれぞれ個性的な役柄に挑戦する。前クールと比較して、芸人たちはさらにバラエティーに富んだ役柄に挑戦している印象だ。

 かつては『男女7人夏物語』(TBS)で主役を務めた明石家さんまなど、俳優業に進出して活躍の幅を広げた芸人たちは少なくない。新ドラマに出演する芸人たちは、ドラマ界にどんな新しい風を吹き込んでくれるのか。

(大和田茉椰)