19日、韓国・ヘラルド経済によると、韓国の通信会社最大手SKテレコムが今年年末、ハッキング不可能な夢の通信技術と呼ばれる「量子暗号通信」の商用化に乗り出す。この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。資料写真。

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2017年6月19日、韓国・ヘラルド経済によると、韓国最大の通信会社SKテレコムが、ハッキング不可能な「夢の通信技術」と呼ばれる量子暗号通信の商用化に年内にも乗り出す。

SKテレコムは19日、国内初となる量子暗号通信専用の中継装置を開発し、往復区間112キロの実験網(有線網)で、量子暗号鍵(量子固有の特性を利用して作成された暗号鍵)の送信に成功したと明らかにした。量子暗号鍵の長距離通信成功は、中国、米国に次いで3番目だ。

今回開発された量子暗号通信専用の中継装置を複数台接続した場合、約80キロだった既存の通信限界距離を突破し、数百〜数千キロまで量子暗号通信が可能になるという。

量子暗号通信とは、それ以上小さく分割できない最小単位「量子」の複製不可能な特性などを利用した暗号通信技術で、送信区間では現存のいかなる技術を用いてもハッキングできないセキュリティーシステムとして知られる。これにより、通信会社の基幹通信網の他、行政や国防、金融、医療など情報セキュリティーが重要な幅広い産業での利用が大いに期待される。

今回SKテレコムが開発した専用の中継装置は、過去2年間の研究による純国内技術。今後は多数の量子暗号鍵を同時にさまざまな宛先に送ることが可能な専用中継装置も開発、商用ネットワークに適用する計画という。

SKテレコムのネットワーク技術院長は「量子暗号通信が大韓民国を代表する技術となるよう、核心技術の開発はもちろん、関連産業の育成においても先頭に立つ」と抱負を述べた。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「何でも先取りするのは良いこと」「技術開発への投資は惜しみなく」など、国産新技術への好意的な意見が寄せられたが、一方では「これで基本料金を上げるつもりだな」「料金値上げの方法をいろいろと考えるものだね」など、料金値上げの口実と捉える意見も目立つ。

その他、「開発ができても、実用化までの道のりは長いぞ」とする意見や、「量子暗号鍵は堅固かもしれないけど、ネットワーク側ではなく通信ソフト側にハッキングをかけたらどうなる?」「この技術もいずれはハッキングされる日が来ると思う。世の中に完璧なものはない」などとするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)