中国のネット上で大きな影響力を持つインフルエンサー「網紅(ワンホン)」は、自分の生活の一部を生配信するほか、商品プロモーションも行うなど、数十億の価値のある業界を代表する存在。中国ではそうした「ネット上の有名人」になる方法を教える大学まで現れている。

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2017年6月20日、7億人の巨大なモバイルインターネット人口を抱える中国。ネット上で大きな影響力を持つインフルエンサー「網紅(ワンホン)」は、自分の生活の一部を生配信するほか、商品プロモーションも行うなど、数十億の価値のある業界を代表する存在だ。AFP通信は、中国でそうした「ネット上の有名人」になる方法を教える大学まで現れていると伝えている。

上海に近い義烏工商学院で「モデリングとエチケット」を専攻する21歳の女子大生、ジアン・モンナーさんは、ネット界のスターダムに仲間入りすることを願っている一人だ。彼女は授業で学んだスキルを生かしてキャンパス内を歩き、自撮り棒を高く掲げ、スマホに向かって投げキッスをする。

ジアンさんと33人のクラスメートが学ぶ教室は、ダンススタジオであり、キャットウォークであり、メークルームだ。身に付けるスキルは、服装、メーク、カメラ前での演技、高級ブランドへの理解など。中国のリサーチ会社「易観国際(Analysis International)」は、昨年の中国の網紅産業は77億ドル(約8600億円)に達し、2018年には倍増すると推計している。

「網紅経済」の著者の袁国宝(ユエン・グゥオバオ)氏は「無名の人が突然人気者になる。平均点の人でも有名人になれる」と話す。

中国のモバイルインターネットコンサルタント「艾媒咨詢(iiMedia Research)」のトップ、張毅(ジャン・イー)氏は「網紅の多くが小売業のインフルエンサーとして中国のにぎやかな電子商取引に大きな影響を与えている」と指摘する。網紅にはそれぞれファンがいて、そうしたファンは容易に網紅が推薦するブランドの消費者になるからだ。(翻訳・編集/柳川)