米子鬼太郎空港で利用者を出迎える目玉おやじ/(C)水木プロ

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ロックバンド・サカナクションのボーカル山口一郎さんの投稿がTwitterで話題を呼んだ。「島根県到着。」との言葉とともに添えられた写真に写るのは、手荷物受取場のベルトコンベアの上に見切れた目玉おやじ。だがしかし、山口さんは驚きのあまり大きな間違いをしていたのだ。

【写真を見る】空港内には鬼太郎のフォトスタジオも設けられている/(C)水木プロ

「その目玉おやじは米子鬼太郎空港の手荷物受取場にあるオブジェです」と話したのは、鳥取県観光戦略課の榎田さん。そう、このスーツケースから飛び出した目玉のおやじがいる米子鬼太郎空港があるのは「島根県」ではなく「鳥取県」なのだ。

鳥取県は、「ゲゲゲの鬼太郎」など数々の作品で知られる漫画家・水木しげるの出身地。境港市には水木作品の世界観をテーマとした観光スポット「水木しげるロード」があり、境港駅からは妖怪のイラストでラッピングされた「鬼太郎列車」も運行されている。榎田さんによると、スーツケースの目玉おやじは米子空港の愛称を米子鬼太郎空港としてリニューアルする一環で、空港を訪れる人々へのアピールのために設置されたものだという。

空港内には、目玉おやじのほかにも鬼太郎たち妖怪が遊覧を楽しむくじら飛行船のオブジェや、飛行機へ向かう搭乗橋にポップな配色のシルエットで描かれた水木しげる妖怪など、“妖怪のふるさと”の玄関口としてさまざまな装飾が施されている。また、鬼太郎親子が住む居間を再現したフォトスタジオも空港内には設けられており、妖怪の映りこむ“心霊”記念写真を撮ることもできる。

中でもスーツケースの目玉おやじは実際に手荷物受取場のベルトコンベアの上をぐるぐると周回しており、利用客を驚かせ、そして喜ばれているとのこと。妖怪たちがこっそりと、そして遊び心たっぷりに迎えてくれる鳥取県。そのどこかに隠れている妖怪に会いに、ぜひ足を運んでみてほしい。【ウォーカープラス編集部/国分洋平】

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