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多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『おサイフケータイ対応だったらSuicaも使えるの?』という質問に答えます。

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おサイフケータイ対応だったらSuicaも使える……とはかぎりません。実際、おサイフケータイを利用できてもSuicaは使えないというAndroid端末がこれまで存在しましたし、両者はイコールの関係ではありません。

いわゆる「おサイフケータイ」は、NFC-Fと同じ無線技術にソフトウェアを追加したFeliCaを採用しています。ハードウェア(IC)としてのFeliCaには、「セキュアエレメント(SE)」という高いセキュリティ機能を高速に実現する専用回路が内蔵されており、FeliCa ICを搭載しない海外製端末では利用できませんでした。

Android 4.4で導入された「ホストカードエミュレーション(HCE)」と呼ばれる機能を利用すると、いわゆる電子マネーなど非接触ICカードと同等の機能を提供するアプリを開発できるようになり、その後FeliCaチップ(SE)で行っていた処理をスマートフォンのSoC上で処理できるしくみ「HCE-F」がAndroid 7からサポートされると、FeliCaチップを搭載しない端末もおサイフケータイとして利用可能になりました。

しかし、(モバイル)Suicaとなると事情は変わってきます。おサイフケータイと同じFeliCaを利用したサービスですが、JR東日本が改札機での通過性能基準を厳しく設定しており、基準を満たさなかった場合は対応端末として認められず、モバイルSuicaアプリのダウンロードができません。それが、おサイフケータイ対応であればSuicaも使えるとはかぎらないという理由です。

携帯通信会社の業界団体「GSMA」でNFC-Fが技術仕様として規定されたため、2017年4月以降の交通機関での利用が想定されるGSMA準拠端末(NFC対応)では、NFC-Fのサポートが求められるようになりました。

SIMフリー端末ながらモバイルSuica対応端末として認められた「NuAns NEO [Reloaded]」の例もありますから、今後はグローバルモデル/SIMフリーでもSuica対応をうたう端末が増えるかもしれません。しかし、ハードウェアチップとして実装されたSEと同等の耐タンパー性(見破られにくさ)をソフトウェアで実現することは現状かなり困難ですから、すべての端末がSuica対応になるとは考えにくいでしょう。