北京中心部で信号待ちをする歩行者(2007年9月18日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】信号無視した人は街頭スクリーンで「さらし者」に──。中国の4省の都市で、交差点に設置した顔認証システムによって赤信号を無視した歩行者を特定し、近くのスクリーンに画像を即座に表示する新手の取り締まりが始まった。公共の場で恥をかかせることによって交通ルール違反を抑制する狙い。国営新華社(Xinhua)通信が20日伝えた。

 中国で顔認証システムはファストフード大手ケンタッキーフライドチキン(KFC)が客の注文を推測するために導入しているほか、公衆トイレでのトイレットペーパーの盗難防止などにも活用されている。

 新華社によると、顔認証を通じた信号無視の取り締まりに乗り出した都市のうち、山東(Shandong)省の省都・済南(Jinan)では5月初めの導入以降、6000人以上の違反者を摘発したという。

 このシステムでは違反者の画像と15秒の動画を撮影。それをすぐ街頭スクリーンに映し出し、違反行為がばれていることをその場で本人らに分からせる仕組みだ。

 画像は省の警察のデータベースとも照合され、違反者の写真に加え「身分証番号や住所といった個人情報も20分以内に交差点の街頭スクリーンに表示される」(新華社)という。

 中国では今月、横断歩道を歩いていた女性がタクシーにひかれた上、さらに別の車にひかれる様子を捉えた動画がソーシャルメディアで拡散。現場を通りかかった歩行者や車の運転手が誰も女性を助けようとしなかったことに激しい怒りの声が上がった。女性はその後死亡している。
【翻訳編集】AFPBB News