"自家中毒(じかちゅうどく)"という症状をご存知でしょうか? 中毒という名前がついていますが、食中毒や薬品中毒ではありません。どんなお子さんでもかかる可能性のある病気で、まれに大人でも発症します。同じようにお子さんに起きやすい夜驚症(やきょうしょう)という症状もあって、自家中毒と合わせて発症する場合もあります。突然起こるこれらの症状についてご紹介します。

夜驚症とはどんな症状なの?

夜眠っている時に突然起き上がり、極度のパニックを起こす睡眠障害のひとつです。3歳〜7歳くらいのお子さんに発症しやすいといわれていますが、まれに大人でも発症することがあります。入眠後1時間〜2時間後くらいに最も起こりやすく、パニック状態は1分〜10分以内に治まります。心拍数が増える・呼吸が速くなる・大汗をかくといった症状が現れることもあり、パニック状態の間はこちらの言葉は届いておらず、症状が治まると何事もなかったかのように再び眠ります。朝になっても何も覚えていないことが多いそうです。原因は明確には判明していませんが、脳の機能が発達途中で、入眠後の深い眠りの際に脳の一部だけが覚醒することで起こると考えられています。

自家中毒とはどんな症状なの?

周期性嘔吐症、アセトン血性嘔吐症とも呼ばれ、突然激しい嘔吐が起こり何度も吐くという発作的な症状が現れます。一般的な食中毒と違い細菌性やウイルス性のものではなく、ストレスや緊張・自律神経が関係していると考えられていますが、はっきりした原因は判明していません。2歳〜10歳くらいのお子さんに発症しやすいといわれています。

まれに大人でも発症することがあります。体内で脂肪を分解する際に生成されるアセトン(ケトン体)が増えすぎると発症しやすいといわれ、嘔吐により栄養不足になる→さらに脂肪を分解→アセトン(ケトン体)が生成され吐き気が悪化という悪循環が起こってしまいます。激しく嘔吐を繰り返すのに、発作が治まるとケロッとしているのも自家中毒の特徴です。

もし症状が起こったらどうすればいいの?

筆者の身内も夜驚症と自家中毒を発症しましたが、発作が起こる時期には毎晩のように同じくらいの時間に突然起きてきて、号泣しながらオロオロと歩き回ったかと思ったら、嘔吐を繰り返すという感じでした。その時間は全部で30分もなく、治まると普通にスヤスヤと眠っていました。しかし、突然の発作は大人でも驚いてしまい、どうしていいかわからなくなってしまいます。

もしお子さんが突然入眠後に起きて泣き叫んだり、何度も嘔吐のみを繰り返すようなら、夜驚症や自家中毒の可能性があるかもしれません。発作時はこちらの言っていることは聞こえていないか理解できていないので、とにかく背中をさすってあげたり抱きしめてあげるとよいでしょう。動揺してしまいますが、発作の時間やその日にあったことなどをメモしておくと、小児科を受診したときに役に立ちますよ。

夜驚症も自家中毒も、成長とともに自然と症状が治まっていくことが多いようです。発作が激しいので慌ててしまいがちですが、暴れたり吐いたものを詰まらせたりしなければ、命にかかわるような病気ではありません。落ち着いて対処しましょう。


writer:しゃけごはん