富士フイルム株式会社は、7月20日(火)および21日(水)の二日間、東京・青山の青山テピアにてレンズ製品を中心とした内覧会「フジノン映像機器 内覧会2017」が開催された。

同内覧会では、NABでも展示されていた4Kの光学性能と倍率などの運用性を両立させた4K Premierシリーズ「UA27x6.5」「UA18x5.5」や、Eマウントのシネマカメラ用レンズ「FUJINON MKレンズシリーズ」などの展示が行われていた。4K Premierシリーズは、オーバー4Kレンズ(4K Plus Premierシリーズ)には性能的、価格的に手が届かないユーザー向けレンズ。光学性能を維持するとPlus Premier以上のクラスはサイズが大きくなってしまうため、サイズ制限があるユーザーなどにはPremierシリーズが適しているとのこと。

シネマカメラ用レンズMKレンズシリーズの第二弾となる焦点距離50‐135mmの望遠ズームレンズ「FUJINON MK50-135mm T2.9」。同社のシネマカメラ用レンズ「HK/ZK/XKレンズ」シリーズと色味を統一設計することにより、複数のレンズを併用する際に必要なカラーグレーディングを簡略化する。焦点距離全域でT2.9の明るさを実現。7月中旬より発売開始4K対応27倍ズームレンズ「UA27x6.5」(4K Premierシリーズ)。広角6.5mmから望遠180mmをカバー。焦点距離を2倍に延ばすエクステンダーをレンズ本体に内蔵しており、エクステンダー使用時でも高精細な画質を維持しながら焦点距離を360mmまでカバーする広角5.5mmから望遠100mmまでの焦点距離をカバーする4K対応放送用ズームレンズ「UA18x5.5」(4K Premierシリーズ)。HDモデルのHA18x5.5の4Kモデル。サイズや使い勝手は従来モデルと変わらず性能が向上している。レンズだけバージョンアップさせて画質を向上させたいユーザーにとってはリーズナブルなレンズといえるだろう質量約2.21kg(レンズフード含まず)、本体サイズ約φ95x全長238.5mmの4K対応放送用ズームレンズ「UA14x4.5」(4K Premierシリーズ)。最短0.3mまでの近接撮影が可能なため、屋内での限られたスペースでの使用も可能4Kモデル(UA18x5.5)とHDモデル(HA18x5.5)の比較4KモデルはHDモデルと比べてワイド端が6.3mmから5.5mmとなっており、より広角な画が撮れる絞り羽根は4Kモデルが9枚羽根(左)、HDモデルが6枚羽根(右)と異なっている。絞り羽根の枚数が増えることで絞りの形が円形に近くなり、自然なボケ味とキメ細かい光芒を実現光っているライトを4KモデルとHDモデルの両レンズで比較すると光芒の差が明らだ(左:4K、右:HD)4Kモデルは新コーティングのHT-EBC採用により、透過率99.8%、反射率0.2%を実現。HDRでも色再現性がよくなるようになっている。一般的な反射率と比べると、色再現性で特に大事だと言われている青い部分の低反射率が低くなっており、色再現性が上がっているというHDR時に4Kレンズの方が黒い部分の質感などもはっきり表現されるスーパーハイビジョン用の8Kレンズ。8Kの試験放送でも同レンズが使用されているという富士フイルムからWOWOWエンタテインメント株式会社に業務移管されたカラーマネージメントツール「IS-miniX」。従来機のIS-miniの色処理機能はそのままに、フレームメモリを搭載し、フレーム画像やアンシラリを活用した様々な機能拡張が可能になったフレーム画像をソフトウェアに取り込むことにより、撮影条件の確認、ルックのプレビュー、ホワイトバランスのワンアクションでの調整、ルックを画像とともに保存し、撮影レポートを作成可能キャプチャした画像はComboBoxですぐに呼び出すことができ、DPXまたはJPEGで保存可能。また、任意の静止画をIS-miniXに送り込み、SDI出力が行えるテスト版ではあるが、キーイン合成機能も展示(背景は静止画のみ)。撮影現場で背景合成のイメージを確認する際に役立つとしている会場ではテロップをオーバーレイで挿入していた(アニメーションも可能)試作段階ではあるが、HDRのフォルスカラーを明るさによって疑似的に色を変えて表示し、明るさを確認できる機能も展示。モノクロ部分はSDR領域の明るさ、それ以上の色がついている部分はHDR領域