中国広西チワン族自治区のメディア、広西新聞網は20日、同自治区桂林市内で集合住宅の柱が「爆裂」したため、入居している住人やテナント関係者全員が避難したと伝えた。

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中国広西チワン族自治区のメディア、広西新聞網は20日、同自治区桂林市内で集合住宅の柱が「爆裂」したため、入居している住民やテナント関係者全員が避難したと伝えた。

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柱の爆裂が発生したのは同市象山区内の7階建て集合住宅。17日午前11時ごろ、建物から突然、下腹を震わせるような大音響がとどろいた。「いったい何ごとか」と住民らが調べると、建物の重量を支える柱の1本が「爆裂」していた。

同建物は鉄筋コンクリート建てだが、柱はコンクリートが剥落して飛び散り、鉄筋がむき出しになり変形していた。入居している住民やテナント店舗の関係者の間で、安全性について強い不安が発生したのはもちろんだ。

同建物の1階から3階までは37店舗が、4階以上には56世帯149人が入居している。区当局は午後1時半ごろ、居住者と商店に対し避難を指示。同日夜までに全員が、建物を離れた。

住民らは部屋の変形なども訴えていた。住民らの避難後に地元の建設業者が建物を調べたところ、「爆裂」した柱とは別の、やはり建物の重量を支えている柱にも亀裂が生じていることが分かった。市当局は18日、許可を得ない者の建物進入を禁止した。

同建物の周辺では屋台が店を出しており、市当局は営業を禁止した。一方で、建物の補強工事が始まったという。

なお、地元メディアの桂林紅豆網は20日付で、「柱の爆裂」は16日夜には発生していたとする記事を掲載した。発見したのは1階に入居している商店で、商店は同日夜のうちに避難していたとした。

中国では時折、建物の倒壊が発生している。建築業者が費用の節約するために建設資材を減らしたために建築物の強度が不足したと判明した例もあり、「おから工程」などと呼ばれている。桂林紅豆網によると、桂林市象山区内で発生した集合住宅の「柱爆裂」についても、インターネットで「おから工程だ」とする声が出た。

「おから工程」は「手抜き工事」に相当する語。1998年に江西省で発生した大洪水を視察した当時の朱鎔基首相が、川の堤防が手抜き工事のために強度不足で、一瞬で決壊したとの報告を受け激怒し「豆腐渣工程!(ドウフージャー・ゴンチョン)」、「王八蛋工程!(ワンバーダン・ゴンチョン)」と叫んだことによる。「豆腐渣工程」は「おからのようにもろい工事」、「王八蛋工程」は「ばか野郎工事」を意味する。(翻訳・編集/如月隼人)