同じジュースを飲むなら、栄養価が高くて体に良いイメージがある100%のものを選ぶ人が多いのではないでしょうか。濃厚で美味しい100%ジュースですが、製法によって種類があるのをご存知ですか?特に多く流通している"濃縮還元"については、誤解や間違った情報が信じられていることも多いそうです。今回は100%ジュースについて調べてみました。

100%ジュースにも種類がある!

100%ジュースは果汁が100%の商品のみに表記が許されていますが、実は製法によって種類が異なります。

●濃縮還元

一度搾り取った果汁を何らかの方法で水分を飛ばして4倍~6倍に濃縮し、後から再び水分を加えて100%に戻しているもの。果汁や野菜の保存場所が少なくて済むことと、オレンジなど海外からの輸入の際に輸送費が安く済む、ミックスジュースなど収穫時期が違う原材料の場合に保存がきくといったメリットがあります。濃縮還元にすることで様々な果物や野菜の100%ジュースを安価で一年中安定して供給できるのです。

●ストレート

果物や野菜を絞った果汁をそのまま詰めたもの。ただし、加熱殺菌処理が行われているため、生ジュースとは異なります。加糖などの添加は行っていません。原料の品質がそのままジュースの品質に影響するため、収穫時期や地域、品種などで味や濃さが変わることもあります。濃縮還元に比べると香りや味がフレッシュですが、価格も少し高め。

●生(フレッシュ)

野菜や果物を絞ったそのままのジュース。原料の栄養素がそのまま摂取できる、香りや味が生の原料に近く濃厚というメリットがありますが、原料の収穫時期にしか飲めないことや価格が高いため手軽に飲むことができないという点もあります。JAS法ではジュースに「フレッシュ」という文言を使用することを禁じているのですが、解釈が難しい点もあることから「フレッシュジュース」という表記も多いのが現状です。

濃縮還元は栄養が少ないってホントなの?

一時期「濃縮還元は栄養素が失われているため100%の意味がない」「濃縮還元は添加物だらけ」といった噂が広まりましたが、濃縮還元とストレートでは栄養素の含有量はほとんど変わりません。どちらも加熱殺菌や加工の過程でビタミンCや食物繊維などが多少減少してしまうのは事実ですが、濃縮還元だから栄養素や成分が大きく変わるといったことは無いそうです。

濃縮還元の場合、どうしても香りや味のフレッシュさが飛んでしまうため水分を加える際に香料や果糖を添加しますが、もともと果実や野菜から作られているものを使用するため100%とみなされているのです。そもそもフルーツや野菜にも糖分はあるので、製法に関係なく100%ジュースにも糖分はあります。

100%ジュースの選び方

価格や味が安定しているのは濃縮還元です。生ジュースでは高額になりがちな海外や遠い産地の原料を使ったものでも安価で手に入れることが可能に。特産品などに多いストレートは、少し価格は高めですが原料の香りや味を楽しむことができます。生ジュースは原料の栄養素や酵素も摂ることができ、香りや味も原料そのものを楽しむことができますが、価格が高い、苦みや渋みなどの雑味もあるといった違いがあります。

同じ100%でもちょっと違うということがわかりました。やはり濃縮還元と生ジュースでは味の濃さやうまみが違うので、ちょっと奮発してジュースバーを試してみるのも良いですね。


writer:しゃけごはん