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Essential Phone

Essential Phoneは、Androidをつくり出したアンディ・ルービンが、“アンチiPhone”として世に出した最新のイノヴェイションである。この製品にはいかなるブランディングもなく、Essential Phone以上の名前すらもたない。なぜならそれは、エッセンシャルの電話機ではなく、あなたの電話機だからだ。何の手も加えられていない純粋なAndroidで動作し、不要なソフトは付属せず、インターフェイスのカスタマイズもされていない。8メガピクセルの正面用カメラのために設けられたスペースを除けば、5.7インチの画面にはベゼル(ディスプレイを保護する枠)も存在しない。Essential Phone開発ストーリーはこちら[日本語版記事]。

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Amazon Echo Show

音声コントロールはスクリーンに取って代わるものではなく、スクリーンを補完するものである。だからこそ、299ドルの「Echo Show」は、賢い一手だといえる。この製品は、画面が付け足されたEchoそのものだ。ほとんどのやりとりは音声で行われるが、スクリーンで予定を確認するといったこともできる。野球でウォリアーズが勝ったときにはそれをアナウンスし、成績データを示してくれる。スクリーンをタッチしても音声での指示でも、そのときどきで操作方法を選び、あらゆるやりとりが行える。Echoにスクリーンが備わったことで、あなたにもAlexaにも、できないことはほとんどなくなったのだ。

PHOTOGRAPH COURTESY OF DJI

DJI Spark

操縦が簡単で、箱から出したらそのまま動画の撮影が始められるようなドローンがほしいなら、DJIから500ドル[日本価格は6万5,800円]で発売された新製品「Spark」はぴったりだ。この小さなホヴァークラフトは、缶飲料ほどの大きさと重さしかないが、そのパワーは強力だ。HD画質の動画を撮影できるほか、カメラには2軸のスタビライザーが備わっており、振動やシャッターのブレを軽減するソフトウェアも搭載している。また、ジェスチャーで操作できるフライトモードもついている。頭上のドローンに手を振るだけで、空からの写真を撮れるのだ。詳しくはこちら[日本語版記事]。

PHOTOGRAPH COURTESY OF HP

HP Spectre X360

HPが再び「Spectre x360」を改良した。発売価格は1,000ドルを下回りながらも[日本価格は129,600円〜]、品質は向上し、横幅は2cm近く小さくなった。13.3インチのタッチ画面の色深度も改善されている。かつては筐体の底面にだけ配置されていたスピーカーも、1組が上部に、もう1組が下部に搭載されている。

PHOTOGRAPH COURTESY OF GARMIN

Garmin Virb 360

Garmin(ガーミン)が360度アクションカメラに参入する。この800ドルのカメラは、5.7Kの解像度で球状のVR動画を撮影することができる。また、15メガピクセルの球状写真、ブラスト写真、タイムラプス動画も撮影可能だ。撮影時間の長さは完璧というほどではないが、ちょっとした冒険を最後までとらえるには十分だ。水中でも撮影が可能。

PHOTOGRAPH COURTESY OF POLYSCIENCE CULINARY

PolyScience Smoking Gun Pro

PolyScienceのスモーキングガンは、ティースプーン1杯分のウッドチップなどの燻煙材を使って、スモークの安定した流れを長いチューブから出す。すでにバーテンダーやシェフの間では人気商品だが、150ドルの最新版では、安定性のある大きめの土台や速度調整付きのファンがつき、以前のモデルが抱えていたいくつかの欠点を解決している。カクテルをスモークしたり、牡蠣をまとめて炙ったりすることで、パーティをクールに演出できるだろう。

PHOTOGRAPH COURTESY OF SPHERO

Spheroのマックィーン

BB-8のおもちゃ[日本語版記事]をつくっているSphero(スフィロ)が、今度はピクサー映画『カーズ』のヒーロー、ライトニング・マックィーンをアプリで操作できるおもちゃをつくった。マックイーンを動かすのは、搭載された3つのプロセッサー。フロントガラスに配置された液晶画面には目のアニメーションが表示され、周囲が暗くなればビームを点灯させる。300種類のセリフを話す。299ドルという価格は高く感じるかもしれないが、このマックイーンには普通のアクションフィギュアを超える機能が詰まっている。

PHOTOGRAPH COURTESY OF HIFIMAN

HiFiMan HE400

ヘッドホンマニアなら、静電駆動と平面磁気駆動はなんとしてもほしい機能だが、それらが搭載したモデルは価格が高いため、実際に試したことのある人はほとんどいないだろう。「HiFiMan HE400S」は、299ドルで一般大衆にそれらのテクノロジーをもたらしてくれる。針金のコートハンガーにルンバの掃除機がくっついたような見た目は、どんな賞も取れないだろう。だが、HE400Sは軽量かつ人間工学に基づいたデザインがなされている。外付けのアンプやD/Aコンバーターも不要だ。

PHOTOGRAPH COURTESY OF MINUTIAE

Minutiae

もし『Instagram』に強敵がいるとしたら、それは『Minutiae』かもしれない。このアプリは、生活のあまり華やかでない瞬間を記録するように設計されている。しくみを説明しよう。1日に1回、ランダムな時間に『Minutiae』から写真を撮影するよう指示が出される。1分以内にそれに応えないと、二度と通知は現れなくなってしまう。アプリを開き、カメラを構え、5秒以内にその瞬間を撮影する。構図を検討している時間はない。かっこいい被写体を探すチャンスもない。その結果、より真実に近い生活のスナップショットが撮れるのだ。

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HTC U11

HTCの最新スマホ「U11」は、サッカーのユースチームのように聞こえるが、間違いなくおもしろい技術とアイデアが詰まっている。たとえば、新しいインターフェース「Edge Sense」では、スマホの側面をやさしく握るだけで、セルフィーを撮ったり、テキストを音声入力したり、アプリを開くことができる。同梱されるノイズキャンセリングヘッドホンには、「USonic」と呼ばれる優れたオーディオ機能が組み込まれている。そしてこの649ドルのスマホは、Google AssistantやAlexaのほか、HTCのアシスタントであるSense Companionとも連携することができる。

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Microsoft Surface Laptop

マイクロソフトの「Surface Laptop」は、タブレットの「Surface Pro」とラップトップの「Surface Book」を足し合わせ、すべての取り外し機能を除いたようなモデルだ。重さ2.76ポンド(約1.25kg)のこのパソコンは、13.5インチ・1,080ピクセルの画面を備え、キーボードはSurface Proと同じく布のような質感のカヴァーが施されている。USBとMini DisplayPortで構成されるポート類は、未来志向というよりも学生向けに設計されている。内蔵されているのは、Core i5プロセッサー、4GバイトRAM、128GバイトのSSD。販売価格は999ドル[日本価格は136,944円〜]。カラーヴァリエーションは、コバルトブルー、プラチナ、ワインレッド、グラファイトゴールドと、珍しい4色が用意された。

PHOTOGRAPH COURTESY OF MICROSOFT

マイクロソフトのMR用コントローラー

仮想現実(VR)・拡張現実(AR)の分野で大きな動きを起こそうとしているマイクロソフトは、「Mixed Reality」(MR:複合現実)と呼ばれるシステムに進出した。新型のMR用コントローラーはマイクロソフトの技術に対応するヘッドセットと連携し、カメラとペアリングすることで、VRのなかに自分の手を映し出すことができる。外付けのハードウェアなどは必要としない。コントローラーにはそれぞれ、小さなメニューボタンの上にジョイスティックとトラックパッドが搭載されている。上部のパーツには小さなライトが取り付けられており、ヘッドセットがコントローラーの動きを追跡しやすくしている。

PHOTOGRAPH COURTESY OF FORD

2017 Ford GT

フォードの新しいGTマシンは、445,000ドルのスーパーカーだ。豊富に使用されたカーボンファイバーとアルミニウムにより、車重は3,000ポンド(1,360kg)強に抑えられた。また、エアロダイナミクスに基づいたデザインは車体回りの気流を整え、コントロールを安定させる。ドアは跳ね上げ式で、コックピットには外観のほっそりとしたシルエットに沿った流線型のデザインが施されている。また、航空機のようなアルミ製のボタンやダイアル類は、1960年代のGTに見られたNASAの雰囲気を醸し出している。

PHOTOGRAPH COURTESY OF HARMAN KARDON

Harmon Kardon Invoke

マイクロソフトのヴァーチャルアシスタント「Cortana」[日本語版記事]は、すでにWindows 10とシームレスに統合されており、iOSやAndroidoでも動作する。もうすぐ自動車にも搭載される予定だ。そして今回、ついにその専用スピーカーが登場した。Harmon Kardon(ハーマン・カードン)製の「Invoke」は、とことん他社の動きに便乗したデヴァイスだ。スマートホームデヴァイスの操作、リマインダーの設定、質問への回答といった、Amazon EchoやGoogle Homeができる多くのことができるのである。ヴァーチャルアシスタントをあらゆる場所に配置しようとしているマイクロソフトにとって、この家庭用スピーカーは特に重要な商品となる。

PHOTOGRAPH COURTESY OF AUDEZE

Audeze iSine 20

「iSine 20」は、1970年代につくられたような見た目をしている。しかしそのレトロなデザインとは裏腹に、先進的なテクノロジーが搭載されている。この600ドルの製品には、ポケットサイズのイヤホンとしては初めてとなる平面磁気駆動が採用されており、素晴らしい音質を実現しているのである。

PHOTOGRAPH COURTESY OF YUBA BIKES

Yuba Supermarche

カーゴバイク「Yuba Supermarche」は、軽量で機動的な通勤用の自転車に比べ、不格好な獣のように見えるかもしれない。しかしこれは、軽量の実用車としては画期的な乗り物である。大型のカゴをフロント部分に置けば、最大220ポンド(約100kg)の荷物を運ぶことができ、さらに後ろの荷台にも80ポンド(約36kg)積むことが可能だ。チャイルドシートや荷袋を追加し、自分用にカスタマイズすることもできる。Supermarcheの価格は2,600ドル。万人向けの商品とは言えないが、都会に暮らす家族にとっては、自動車の賢いオルタナティヴとなるかもしれない。

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