オーストリアの首都ウィーンは、ハプスブルク家の帝都として栄えた美しい都市。街中は芸術や音楽で溢れ、かつての華やかな宮廷文化の名残を感じる事ができます。

ウィーンはユネスコの世界遺産に登録されている、シェーンブルン宮殿や、ウィーン歴史地区などが有名ですが、実は「カフェ文化」自体がユネスコ無形文化遺産に登録されていることをご存知ですか?

それでは、カフェ・アイーダでウィーンのカフェ文化を体験してみましょう!

ウィーンのカフェ「アイーダ(aida)」は、ウィーン観光の中心地となる歴史地区のすぐ側に位置します。目の前にはリング通りやオペラ座がある最高のロケーション。

ポップなピンク色のインテリアが目を引く、可愛らしくもどこかレトロな雰囲気なお店です。ウィーン歴史地区には老舗高級カフェも多くありますが、こちらのアイーダは庶民的なお店という位置づけです。やや物価の高いウィーンですが、お手頃な価格で本格的なコーヒーやケーキを頂くことができる穴場スポット。

1913年創業のお店は、ウィーンの至る所で店舗を見かけるほどの有名チェーンです。ショーケースに並ぶカラフルなケーキや洋菓子は、どれも素敵で思わず迷ってしまうかもしれません。ちなみにチョコレートケーキで定番の「ザッハトルテ」はウィーンの「ホテルザッハー」発祥のケーキなんですよ。ウィーンの観光地にある店舗では、英語が話せるスタッフほとんどといった印象ですが、時にはドイツ語だけを話す年配のお店の方と出会います。カフェ・アイーダでは写真付きの英語メニューがあるのでオーダーの心配はありません。旅先で現地の言葉に触れるのも旅の醍醐味の一つですね。ウィーンのカフェ文化は市民の間に根付いており、休日やちょっと時間が空いた時に家族や友人同士でカフェに来て、お喋りに花を咲かせます。かつては音楽家や文豪たちがカフェに集まり、コーヒーを片手に討論を楽しんだそう。

暖かい季節は、テラス席で美しい景色を見ながらウィーンのカフェ文化を堪能しましょう。。カフェ・アイーダのおすすめは「モーツァルト・トルテ(Mozart torte)」です。チョコレートスポンジにグリーンのピスタチオ・マジパンを挟んだ程よい甘さ、モチっとした触感がやみつきになります。

ケーキの上に乗せられたウィーンを代表する音楽家モーツァルトが描かれたチョコレートが写真映えする一品。お値段はコーヒーとケーキを合わせて7.4ユーロ。

さて、ユネスコの無形文化遺産に登録されているウィーンのカフェ文化の魅力は、コーヒーの種類の多さでもあります。メニュー表には分かりやすくイラスト付きで紹介されているので安心。

暖かいミルクとエスプレッソに泡立てたミルクを混ぜた「メランジュ(Melange)」や、コーヒーにホイップクリーム、やオレンジリキュールを乗せた「マリアテレジア(Maria Theresia)」などが特に有名です。
知っておきたいワンポイントは、日本ではたっぷりとクリームが乗ってっているコーヒーを「ウィーンナーコーヒー」と呼んでいますが、実はウィーン風コーヒー全般を意味する和製英語なのでメニューにはありません。

コーヒーやミルク、クリームやリキュールの配合などで名前が変わるので、ぜひお気に入りを見つけてください。ウィーンに滞在中に毎日新しいコーヒーを飲み比べてみる。そんな贅沢な時間の使い方はいかがでしょうか?

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
名前 カフェコンディトレイ・アイーダ (Cafe-Konditorei Aida)
住所 Opernring 7, 1010 Wien, Austria
アクセス 地下鉄1・2・4番線カールスプラッツ(Karlsplatz)駅下車徒歩7分
営業時間 平日 7時~21時、土曜日8時~21時、日祝8時~21時
定休日 なし
公式サイト http://aida.at/?lang=en