来年の韓国・平昌冬季五輪開幕まであと230日ほどとなった。現地では開幕に向けた準備が進められているが、現在の韓国の政治的・経済的状況を考えると「全国民が熱狂するスポーツの祭典」にはなり得ないかもしれない。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 来年の韓国・平昌冬季五輪開幕まであと230日ほどとなった。現地では開幕に向けた準備が進められているが、現在の韓国の政治的・経済的状況を考えると「全国民が熱狂するスポーツの祭典」にはなり得ないかもしれない。
 
 中国メディア・今日頭条は20日「平昌五輪韓国人の9割がチケットを買わないと回答」とする記事を掲載した。記事は、すでに平昌五輪のチケット販売がスタートしているものの、フィギュアスケートやスピードスケートショートトラックなど、ごく少数の競技を除く大部分の種目のチケットは、ほとんど売れ行きが停滞していると伝えた。
 
 そして、20日に韓国文化スポーツ観光部が発表した、15-79歳の韓国国民1000人を対象とするアンケート結果の内容を紹介。平昌五輪に興味を持っている国民は約4割にとどまり、現地で観戦するつもりのある人はわずか10%だったとし、「すなわち、60%が自国開催の冬季五輪に関心を持っておらず、90%がお金を出して現地に競技を見に行く気がない」と説明している。
 
 記事は「本国人が観戦に行かない代わりに、関係者は中国人観光客がチケットを買ってくれることを期待している」とし、平昌のある江原道では、中国人観光客を呼び込むための「特別策」を用意していると指摘。今年7月1日から来年4月30日まで、平昌五輪のチケットを持って江原道の襄陽国際空港から入国した中国の団体観光客を対象に、15日間のノービザ滞在を認める方針であると伝えた。
 
 そして、江原道の知事が「平昌五輪への観客動員を促すために、早めにノービザ制度を実施する。より多くの中国人観光客が韓国に感染に来てくれることを望む」と自信ありげに語っていたとしている。
 
 これに対して中国のネットユーザーからは「ははは、韓国はあまりにも楽観的過ぎるだろう」、「誰が見に行くというのか」、「同胞たちよ、韓国に見に行くなよ」、「見に行く理由があるか? しかも冬季五輪はもともと中国ではあまりポピュラーではないぞ」といったコメントを寄せている。
 
 政治的な問題に絡んだ感情的な意見はともかくとして、中国国民が冬季五輪について夏季五輪ほど高い関心を抱いていないというのは間違いないだろう。2022年の北京冬季五輪に向けてウインタースポーツの普及に乗り出したばかり。現状では集客力があるのは韓国同様フィギュアスケートとスピードスケート、あとはカーリングぐらいではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)