かつて販売されていたaiwaのカセット・ラジオプレーヤー。ロゴは「AIWA」であるが、のちに「aiwa」に改められた。(c) 123rf

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 かつてオーディオ機器などのブランドとして親しまれていた「aiwa」(アイワ)ブランドが復活する。ブランド使用権を持っていたソニーが、秋田県の企業である十和田オーディオに譲渡を行い、9月末からCDラジカセ、4Kテレビなどを発売していくという。

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 aiwaの歴史は古い。ブランドを立ち上げた愛興電機産業社の創業は実に1951年で、1959年からブランド名アイワを社名とした。

 後年には親しみやすく大衆的なラインナップで知られるようになったaiwaであるが、往時は技術面で業界をリードする存在であり、オーディオ業界のパイオニアであったらしい。

 1969年、アイワ社はソニーと資本提携。以後、ソニー出身の歴代社長の時代が続く。

 そして2002年、ソニーによる完全子会社化と、同年内さらに吸収合併により、アイワ社は完全消滅する。

 だが、オーディオ業界の時代的変遷の波を受け、ソニーのaiwaブランド運営は成功しなかった。2005年に新製品開発を終了、2008年、ブランドの活動終結を宣言。アイワの歴史は、いったんここで終わった。

 しかしそれから9年を経た今年2017年。ソニーからaiwaブランドの譲渡を受けた十和田オーディオが、2月に新たな「アイワ社」を立ち上げたのである。

 かつてaiwaが国民的存在であった時代とは、オーディオ業界を取り巻く環境はあまりにも変わってしまったが、新しいアイワはBluetooth対応のCDラジカセ、強みであるオーディオ性能を前面に押し出したテレビなどで、新しい歴史を切り開こうとしている。

 特に、テレビ業界は2018年の4K放送開始や2020年の東京五輪を前に、需要拡大が続くと見られており、有望な分野ではある。aiwaの4Kテレビは24から55型まで5種類を揃え、1年間で5万台の販売を目指すという。