日本人はこれまで積極的に他国の文化から学び、改良を加えつつ取り込んできた。そのため日本には海外由来だが日本人の口に合うようアレンジされた料理も多い。なかにはナポリタン、天津飯のように本国にはない日本オリジナルの料理さえ見られるほどだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人はこれまで積極的に他国の文化から学び、改良を加えつつ取り込んできた。そのため日本には海外由来だが日本人の口に合うようアレンジされた料理も多い。なかにはナポリタン、天津飯のように本国にはない日本オリジナルの料理さえ見られるほどだ。
 
 では、餃子はどうだろうか。中国北方では欠かすことのできない料理であるが、中国メディアの今日頭条は、日本の餃子を中国とは異なる料理として紹介する記事を掲載した。
 
 記事はまず、日本に餃子が広まったいきさつを紹介。その歴史は意外と浅く、第2次世界大戦後に中国の東北地方からの引揚者を通じて日本に餃子が入ったと伝えた。帰国した日本人が中国の餃子を懐かしく思い、「ひょうたんに絵を描くように」、つまり見よう見まねで作ったようだとした。
 
 その結果、日本で広まった餃子は中国本場の餃子とは別ものになったわけだが、記事は「これは遣唐使の時と同じ」だと指摘。中国から学んで日本に持ち帰ったものの、手が加えられているからだ。記事は、中国人で餃子といえば「水餃子」のことを指すが、日本では「焼き餃子」が普通だとその違いを紹介した。
 
 調理法が異なるためか、中国の餃子は日本の餃子より皮が厚く、包み方も違う。そもそも、中国の餃子は「主食」として食べられているが、日本ではおかずとして「副食」として扱われているという違いもある。いずれにしても記事は、日中関係が改善された1980年代に多くの中国人が日本に来て働くようになり、「本物の中国の餃子」が持ち込まれ、日本でも水餃子が見られるようになったと紹介したが、今でも日本では焼き餃子が主流であることは変わらない。
 
 現在中国では、日本料理店で日本式の焼き餃子を目にすることができるが、中国の水餃子と比べると値段は高価だ。原材料はあまり変わらないはずであり違和感も覚えるが、やはり中国人にとって日本の餃子はもはや中国の餃子とは別物ということなのだろう。本場中国の餃子もおいしいが、やはり日本人にはパリパリに焼きあがった焼き餃子の方が口に合うといえよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)