「おっぱい大好き」に悪い子はいない?授乳期を過ぎても触りたがるワケ

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子供が「おっぱい」を触りたがるのは「その人が大好き」という好意の表れであるという記事を先日リリースした。微笑ましい話ではあるが、そもそも既に乳児期を過ぎて母乳を飲む必要がなくなったにも関わらず、「おっぱい」を求めるのはなぜなのか。児童心理カウンセラーの横山人美先生に解説してもらった。

■乳児は唇で快感を受け取る

横山先生は「児童心理の専門家を直撃!子供が『うんこ』という言葉を大好きな理由」という記事の中で、その背景として精神分析学者ジークムント・フロイトが提唱した発達理論を挙げているが、「おっぱい」にも同じことがいえるそうだ。

「前回(前述の記事)は肛門期(1〜3歳)について説明しましたが、その前の出生直後から1歳6カ月の段階に口唇期という唇によって快感を受け取る時期があります」と横山先生。

ちょうど授乳期に当たるが、「お母さんが赤ちゃんに授乳する光景は柔らかな光に包まれ幸せの象徴ともいえます」という。この授乳によって、赤ちゃんはお母さんから快感、満足感と同時に安心と安全、そして愛情を得て成長するそうだ。

■授乳不足で口唇性欲が後々まで

目と目が合い(視覚)、穏やかな語り掛けがあり(聴覚)、柔らかな肌のぬくもりの中で(触覚)、お互いの匂いを確かめ(臭覚)、おっぱいから溢れる母乳を飲む(味覚)……。

横山先生は「五感全てが満たされながら、母子関係の精神心理的基盤が出来上がっていきます」と授乳の恩恵を説き、「これだけたくさんの良いことが『おっぱい』にあるのですから、子供たちが『おっぱい大好き』になるのは止められませんよね」と結論づける。

ちなみにこの時期に授乳によるスキンシップを疎かにすると、将来にわたって影響が残ることもあるという。

「口唇性欲は後々まで残り、爪噛み、指噛み、たばこやお酒が止められないという『口が寂しい』大人になるという研究があります」(横山先生)とのことだ。

■「ながら授乳」はやめて

授乳体験で「おっぱい」が大好きになり、その結果、五感が研ぎ澄まされ、情感豊かな人間へと育っていく。「おっぱい大好き」に悪い子はいなさそうだ。

最近の子育てについて、横山先生が「ながらスマホの事故や事件をよく耳にしますが、ながら授乳のお母さんもよく見かけます」と苦言を呈す。

そして、最後に「子供たちが大好きな『おっぱい』が永遠にあり続けるために、赤ちゃんとお母さんの長い人生の中の、ほんの1年6カ月を大切に過ごしてほしい」と訴えた。

そうなのだ。幸せな時間はあっという間に過ぎていくのだ。次回はいよいよ「おっぱい」卒業を迎える子供たちとの接し方について紹介したい。

●専門家プロフィール:横山人美
新潟県出身。短大卒業後、幼稚園教諭、英会話教室・専門学校講師を経て、心理学者・晴香葉子さんに師事し成城心理文化学院認定講師となる。Keep Smilingを起業。個別コンサルティング、講演、セミナー講師を中心に活動中。

(武藤章宏)

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