林 和義/ ヴォバイルジャパン常務執行役員

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 会場に行かずとも、その姿を1秒でも長く見ていたいというファンの心をくすぐるテレビ番組が、4月下旬に放送された。民放キー局のテレビ朝日が放送した「世界フィギュアスケート国別対抗戦2017」だ。

 同番組の最大のポイントは、日本人選手が滑っている姿を地上波で放送しながら、羽生選手をはじめとする選手団が応援席から必死に声援を送る姿をカメラで捉え、その映像を視聴者が手持ちのスマートフォンで、専用アプリを通じて見られるようにしたことだ。

 若者を中心に、スマホの普及によって地上波のテレビ番組を視聴する時間が削られる傾向にある中で、スマホを「セカンドスクリーン」としてうまく活用し、視聴者を引き込むのが狙いだった。

 そのサービスの基礎となる「放送とスマートフォンの映像再生タイミング同期技術(エムシンク・カム)」を、テレビ朝日と共に開発したのが米シリコンバレーに本社を置くITベンチャー、ヴォバイルの日本法人だ。

 同法人の統括役で常務執行役員の林和義(60歳)は、「テレビにスマホを近づけ、内蔵マイクで拾った音声データを認識することで、各サーバーにあるテレビの映像とスマホの映像を遅延が起きないように、うまく同期させている」とその仕組みを語る。

 もともと、ヴォバイルは、「ビデオトラッカー」と呼ぶ違法動画の取り締まりサービスを展開している。ただ、日本語の違法動画は「英語の動画と比べると、ネット上に拡散する数や地域がやはり限られるので、企業からの依頼数もボリュームとして大きくなりにくい」という。

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