認知症の人は普段の何気ないことでも、違った光景に見え、恐怖を感じることがあるという

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認知症になったら、どうなるのか――。VR(バーチャルリアリティー※1)の技術を用いて、認知症患者の日常生活をリアルに体験してもらうプロジェクトが話題となっている。果たして、どのように見えるのか、どれほどリアルか。実際に体験会に出席し、取材した。(医療ジャーナリスト 福原麻希)

認知症の体験ができる
「VR認知症プロジェクト」

 昨年はVR機器の廉価版が多数出揃った「VR元年」。ゲームやアミューズメントだけでなく、建築や不動産・自動車・観光・教育・防災・医療・広告等の業界でも市場の拡大が見込まれている。

 医療・介護分野では今、シルバーウッドの「VR認知症プロジェクト」が話題になっている。「認知症の人の日常生活を体験してもらおう」と自社でVR映像を製作し、昨年から体験会を実施、先月5月下旬までに「4000人以上が体験した」(同社)。

 5月、体験会に医療・介護従事者が集まった

 ゴーグル型の専用機器(ヘッドマウントディスプレイ)を頭部に装着すると、目の前に映像が現れ、頭を動かすと、その視点での映像を見ることができる。3本の作品を体験した。

 1本目は【高層ビルの屋上から地上を見下ろしている映像】。手すりはない。地上では車がひっきりなしに走っている。

 女性の声が聞こえてきた。

「大丈夫ですか?右足からいきますよ、1、2、3」

 ※1:VR(virtual reality)…コンピューターによって作られた仮想的な世界を、ユーザーの五感を刺激しながら現実のように体感できる技術。

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