文在寅大統領は20日、青瓦台(大統領府)で米CBSテレビのインタビューを受けた(青瓦台提供)=20日、ソウル(聯合ニュース)

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【ワシントン聯合ニュース】北朝鮮に約1年半拘束され、昏睡(こんすい)状態で解放された米国人大学生オットー・ワームビア氏が亡くなった問題について、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日、北朝鮮に責任があるとの見解を明らかにした。

 文大統領はこの日放送された米CBSテレビのインタビューで、「今回のことはワームビア氏が北の当局に拘束されている間に発生した」とし、「北がワームビア氏を殺したのかについてははっきりとは分からないが、ワームビア氏が死亡に至る過程で北に重大な責任があると確信している」と話した。 
 文大統領の発言は、韓米首脳会談を目前に控え、ワームビア氏が亡くなったことで米国内の対北朝鮮世論が急激に悪化したことを意識したものとの見方も出ている。
 文大統領は対北朝鮮政策で、対話と制裁の並行と北朝鮮核問題の包括的かつ段階的な解決の必要性を強調しているが、米国内の対北朝鮮世論の悪化が米朝関係の悪化へと展開すれば、文在寅政権の北朝鮮政策の推進に影響を与える可能性もある。
 文大統領はインタビューで、北朝鮮の核・ミサイル問題について、「制裁と圧力だけでは解決することができず、対話が必要だと信じている」と話した。
 バージニア州立大の3年生だったワームビア氏は昨年1月、観光目的で訪れた平壌のホテルで、政治的スローガンが書かれた物を持ち去ろうとしたとして拘束された。同年3月に国家転覆陰謀罪で15年の労働教化刑(懲役刑に相当)を言い渡された。
 米朝間の長期間にわたる交渉の末、今月13日(現地時間)に昏睡状態で帰国して入院したが、19日に死亡が確認された。遺族はワームビア氏の死を発表し、北朝鮮で受けた「拷問のような虐待」のためだと非難した。
 家族はワームビア氏が北朝鮮で受けたおぞましい拷問のような虐待はこのような悲しいこと以外には何も産まないと話した。
yugiri@yna.co.kr