19日、韓国・クキニュースは、韓国の公務員試験に実務との関連性が低い問題が多数出題され、受験生らの不満が高まっていると伝えた。写真はハングルと漢字。

写真拡大

2017年6月19日、韓国・クキニュースは、韓国の公務員試験に実務との関連性が低い問題が多数出題され、受験生らの不満が高まっていると伝えた。

17日に実施された地方公務員9級採用試験の受験者は22万人、競争倍率は21.4倍で、昨年の18.8倍を上回る狭き門となった。

報道によると、試験後、受験生らは困惑した様子をみせたという。同試験は、共通科目の国語、英語、韓国史に加え選択科目2種の合計5科目で、すべて択一式の問題(4択)だが、特に国語や英語で公務員の職務と関連性がない内容が多数見受けられたのだ。

例えば国語では、「流言飛語」「弁明」など、普段漢字を使わない韓国人にとって難解な漢字語(中国や日本にルーツを持つ漢字由来の語)や、韓国由来の「固有語」でも使うことの少ない言葉の問題がかなりのボリュームで出題された。また「チャングァンソル(長広舌)」の「ソル」について「舌」か「説」かを問うといった、表音文字のハングルで生活する韓国人には難しい同音異義語に関する問題もあった。

実は、公務員試験の問題が実務と関連性が低いとの指摘は以前から出ており、受験生らからは「公務員試験は何の役にも立たない勉強のようだ。認知症予防向けのレベル」「公務員試験の関連問題集を外で広げるのも恥ずかしい」「こんな試験になぜ青春をささげなきゃいけないのか疑問」などさまざまな不満の声が上がっている。

檀国(タングク)大学行政学科のリュ・ジソン教授は、「現在の公務員試験は単純に点数で一律に選抜し、業務との関連性を測定し難いのは事実」と述べ、「適性検査を導入し、受験生らの職務適合度を評価する必要がある」と強調した。

これについて、韓国のネットユーザーからは「倍率がものすごくて、落とすための問題を出題するからこういうことが起こる」など「仕方ない」とする声があったほか、「ハングルの正しい表記が実務と関係ないわけがない。公文書が間違っててもいいっていうの?」「自分も高校時代に『微分積分は人生に必要か?』と悩んだけど、必要だった。大企業の適正検査はテスト同然だし、常識問題というより知識評価」と試験の妥当性を認める声も上がっている。

中には、「だから公務員は無能なのかな」「じゃあ筆記試験を廃止して面接で親の職業で選んだ方がいいと言うのか?まだ筆記試験は公平じゃないか」との厳しいコメントや、「税務職の公務員を選ぶのに、会計や税法を勉強しなくても試験が受けられる制度はおかしい」「警察の試験は刑法や刑事訴訟法を必須にすべき」など現在の試験制度に疑問を呈するコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)