80歳誕生日に酷い目に遭った女性(画像は『Metro 2017年6月16日付「Grandmother beaten black and blue for‘making too much noise’at her birthday」(Picture: North News)』のスクリーンショット)

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80歳の誕生日を祝うために駈けつけた人をはじめ、主役である女性が隣人から暴力を受けたことにより忘れられない誕生日を過ごす羽目になってしまった。昨年5月に起こった事件の裁判がこのほど行われたことを英『Metro』や『The Northern Echo』が伝えている。

昨年5月、英北東部サウス・タインサイドのヘブバーンにあるパブ「The Kelly Pub」で、メイ・キングさんは80歳の誕生日パーティを家族や友人らと祝っていた。

楽しいひとときを過ごした後、メイさんは家族や友人ら12人と歩いて自宅へと戻った。午前2時半頃、友人らがちょうど帰ろうとメイさんの裏庭で一服しながら話していたところ、隣人のマイケル・レイン(29歳)がメイさんの家に押しかけ「話し声がうるさい」と突然暴力を振るってきたという。

マイケルはガールフレンドのナイトガウンにビーチサンダルという出で立ちで、メイさんの友人アン・オヴィントンさん(72歳)を突き飛ばしアキレス腱を損傷させた。さらにマイケルは、出て行くように伝えたメイさんの顔や腕など数か所を容赦なく殴りつけ、メイさんの体には痛々しいアザが残った。止めに入ったメイさんの孫メラニーさんにもマイケルは殴りかかろうとし、それを制止しようとしたメラニーさんのボーイフレンドであるジョーさんの顔にも傷を負わせた。

ひとしきり暴力を振るったマイケルは、その後何事もなかったように平然としていたという。病院に搬送されたメイさんは、A&E(救急治療室)でレントゲン検査などをし、特に眼窩への衝撃が心配されたものの3時間後に帰宅を許された。メイさんは当時を振り返ってこのように話している。

「祝うべき80歳の誕生日が、人生で最悪な一日になってしまいました。友人のアンさんなんて酷い怪我で、1週間以上も靴を履いてまともに歩くことができなかったんですよ。私はあの男に1発目を殴られた時、倒れはしなかったけれども頭がクラクラしてその後のことを覚えていないのです。でもみんなは私が2発目も殴られたところを見ています。あの日のことは今でも忘れられません。私たちはそんなに大声で話してはいませんでした。それなのに、いきなりやって来て『うるさいから静かにしろ』を言われたんです。私の元陸軍の息子が帰ったのを見計らって、私たちを襲ったのだと思います。」

このほどニューカッスル刑事法院で行われた裁判では、マイケルは2件の殴打容疑と2件の傷害罪で起訴されたが、本人は最も程度の低い罪を認めただけだった。しかも過去に暴行容疑で有罪判決を受けたことがあるにもかかわらず、今回の判決は12か月の執行猶予と2年の接近禁止命令が下されただけであり、メイさんや家族、友人らはあまりの軽い判決に驚きと悲しみを隠せない。

マイケルに殴られた傷やアザは消えたものの、メイさんの心の傷は今でも癒えないようだ。「あの事件が起こるまでは、私は外交的なタイプでした。でも今はとても神経質になってしまい外出したい気持ちもなくなりました。あの日のことからは今でも立ち直れずにいるので、カウンセリングを受け続けています。騒動以来、家の周りには複数の防犯カメラを設置したので、あの男が私の家にもう近付くことはないでしょうけど」と語っている。

せっかくの誕生日が悪夢の一日となってしまったメイさんの悲しみは大きいだろう。高齢者に襲い掛かり、心身ともに深い傷を負わせたマイケルへの判決があまりにも軽すぎることを知った人々からは「前科者なのに、その程度の罪ってどういうこと。なんて社会に私たちは住んでいるんだ」「抵抗できない高齢者に暴力振るって罪に問われないのはおかしい」「こんな粗暴なヤツ、刑務所に入れるべきだ」「判決に納得できない」といった批判の声があがっている。

画像は『Metro 2017年6月16日付「Grandmother beaten black and blue for‘making too much noise’at her birthday」(Picture: North News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)