松山英樹【写真:Getty Images】

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「ケプカに最大のプレッシャー与えた」…日本人男子初の世界ランク2位に相次ぐ賛辞

 男子ゴルフの四大メジャー第2戦、全米オープンは松山英樹(レクサス)が通算12アンダーでメジャー自己最高の2位タイに入った。大会史上、日本人最高位の快挙を果たした25歳は日本人男子史上初の世界ランキング2位に飛躍した。“NO2の衝撃”について「偉大な主人公」「日本人は歴史を作った」と世界各国メディアから称賛されている。

 日本ゴルフ史における快挙を果たした「ヒデキ・マツヤマ」への世界の称賛は、やむことがない。

 松山は初日に「74」の82位タイと大きく出遅れながら、2日目以降はアンダーパーで猛追。最終日はベストスコアとなる「66」と猛追し、2位タイに食い込んだ。大会後に発表された世界ランキングでも、4位から2位に浮上した。

 スペイン地元紙「ムンド・デポルティーボ」電子版はメジャー初制覇を果たしたブルックス・ケプカ(米国)の栄光を紹介する一方、日本のエースの躍進に賛辞を送った。

「世界ランクにおける他の偉大な主人公は、ヒデキ・マツヤマと呼ばれる男だ。日本人は歴史を作った。エリンヒルズ(GC)における2位で世界ランク2位に押し上げた。唯一、ダスティン・ジョンソンに次ぐものだ。彼が歴史を打ち立てたと言える理由は、日本人はランキングにおいてここまで高くなったことはない」

 松山が日本人史上最高位となったことについて、歴史的な偉業と称賛している。

スペインで、オランダで、豪州で…報道続々「日本人史上最高の成績」

 オランダ地元紙「アルゲメン・ダグブラッド」電子版は「力強いUSオープンで松山は世界ランク2位に」と特集した。

「日本人は先週4位だったが、エリンヒルズでの力強いパフォーマンスで北アイルランドのロリー・マキロイとオーストラリアのジェイソン・デイを追い抜いた」

 こう記述し、世界の名手2人を超えた全米オープンでの輝きを高く評価した。

 オーストラリア地元紙「オーストラリアン」も最終日の猛チャージを特筆している。

「日本のヒデキ・マツヤマは最終的にケプカに最大のプレッシャーを与えた。最終ラウンドには66で2位に終わった。彼は世界ランク2位となり、日本人ゴルファー史上最高の成績となった」

 日本人史上初のメジャー制覇に高い期待感を漂わせる松山の躍進は、世界でも大きな話題を呼んでいる。