ミャンマー・ヤンゴンの裁判所に到着したトゥン・ナイン被告(中央、2016年11月18日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ミャンマーの最大都市ヤンゴン(Yangon)の裁判所は20日、子どもたちの体に取り付いた邪悪な魂を追い払うとした儀式により幼児3人を殺害した罪で、自称「悪魔払い」の男に死刑判決を言い渡した。

 黒魔術師のトゥン・ナイン(Tun Naing)被告は昨年末、ヤンゴン郊外の小村で8か月の赤ん坊を含む幼児3人を殴り殺したとして殺人の罪で有罪とされた。

 目撃者の話によると、ナイン被告は村人らに幼児たちの体に邪悪な魂が取り付いていると主張し、家族らが見守る中、幼児らを殴打したという。

 司法警察員によると、ナイン被告にはこの悪魔払いの儀式による殺人で死刑判決が下された。さらに一連の儀式の中で別の児童にも重傷を負わせた罪で禁錮刑の判決も受けた。

 ミャンマーには今も死刑制度が残っているが、数十年にわたって執行されていない。ナイン被告も最終的に禁錮20年に減刑される可能性がある。

 事件はナイン被告に殴られた別の少女の父親が、あざだらけの娘を病院に搬送し、病院の職員らが当局に通報したことで発覚した。ナイン被告は昨年11月、裁判所前で報道陣に対し、子どもたちを殴っていた時は自分も「暗黒の魂」に取り付かれていた、などと発言していた。

 目撃者の話によると、犠牲となった子どもの家族を含め村人たちは、ナイン被告から「聖水」を飲まされた上で輪になって立たされ、同被告がまじないを唱える間、通常の感覚を失っていたという。
【翻訳編集】AFPBB News