酒鬼薔薇と1997年

写真拡大

19997年は神戸連続殺傷事件が発生した年として知られています。神戸市須磨区のニュータウンで、2月に小学生女子2名がハンマーで襲われ1名が重症を負い、3月にも小学生女子がげんのうで殴られ脳挫傷で死亡、同日には別の女子が刃物で腹部を刺される事件がお起こります。5月下旬には小学生男児が行方不明となり、犯人が首を切断し、中学校の校門前に放置する事件を起こします。その後、犯行声明文が新聞社宛てに届き、以降、14歳の少年が逮捕されるまで、およそ1ヶ月に渡りメデイアは「犯人探し」に明け暮れることになります。

酒鬼薔薇事件

この事件は、犯人の少年が犯行声明文で名乗った名前から酒鬼薔薇事件と呼ばれます。犯行声明文の文章に共感したという少年少女や、あるいは、漢文の素養がなければ書けないと証言した大学教授もいました。まさに誰もが酒鬼薔薇に踊らされた事件であったといえるでしょう。

「絶歌」には何が書かれているか?

2015年6月には、元少年Aの名義で「絶歌」が出版され話題となりました。ここには自身の生い立ちは書かれているものの、犯行の瞬間や、それに対する反省の言葉はほとんど見られませんでした。犯行時の1997年で時間が止まっているような世界があったともいえるでしょう。