湾中部に位置する台湾第3の都市・台中。

近年台中では、古い建物を改装し、おしゃれスポットとして再生させたリノベーションスポットが人気を集めています。

例えば、世界でもっとも美しい眼科と呼ばれる「宮原眼科」やディーブでマニアックな雰囲気のある「忠信市場(ジョンシンシーチャン)」、さらにはブラタモリ台湾編でタモリさんが訪れた、約100年の歴史を持つレトロな鉄道スポット「彰化扇形庫」、さらには、アイドルグループのプロモーションビデオで有名になった、鮮烈なアートがあふれる虹の村「彩虹眷村(さいこうけんそん)」など、台中にはさまざまな場所が存在します。

今回は台中にいったら是非歩いておきたい、隣接する2つのリノベーションスポットをご紹介しましょう。

・「緑光計畫(Green Ray)」

ここ数年、台中で続々とオープンしているリノベーションスポットの代表格が、「緑光計畫(Green Ray)」。

かつて水道局の宿舎だった12棟の建物を再生したリノベーションスポットで、街を歩いていると、ここに近づくにつれてどんどん若者の姿が増えていくのがわかります。

100メートルほどの短い通りですが、2階建ての建物のなかには雑貨店やカフェなどの最旬ショップがぎっしり。

自然を生かして古い建物を再生する「緑光計畫」のコンセプト通り、緑や花々に彩られたエリアは、歩くだけで気分が高揚するような心地良さが味わえます。

台中の人々は緑光計畫を起点にした街歩きを楽しむことを「范特喜散歩(Fantasy Walk)」と呼んでいるのだとか。確かに、このクリエイティブスポットには、「いま自分はどこにいるんだっけ?」と思わせるような、どこか現実離れした不思議な雰囲気があります。

狭いエリアにさまざまなショップが詰まった空間はまるでおもちゃ箱。「この先には何があるんだろう」と胸を躍らせながら、探検したくなります。

レトロとモダンが融合したアートな風景がたくさん見つかるので、フォトスポットとしてもうってつけですよ。

緑光計畫でおすすめのショップのひとつが、食べ物をモチーフにした雑貨ショップ「小食手感空間」。

店内に足を踏み入れると、ケーキやマカロン、アイスクリームなどのスイーツをかたどったアクセサリーや小物がずらり。これらは、お店のオーナーがすべて手作りしています。

細部まで丁寧に作られた雑貨たちは、思わず一目ぼれしてしまうほどの可愛らしさです。

・「審計新村(Shen Ji New Village)」

緑光計畫(Green Ray)から400メートルほど離れたところに位置するリノベーションスポットが、「審計新村(Shen Ji New Village)」。

1969年に建てられた公務員宿舎を改装して誕生したクリエイター村で、若いクリエイターのショップが20件ほど集まっています。

靴や陶器、レザーグッズ、カフェなどショップのラインナップはさまざま。あえて随所に古さを残しながらも、現代のアート感覚で大胆にアレンジした店舗の数々が斬新です。

ここにある鉄筋コンクリートとレンガの建物は、戦後台湾におけるもっとも重要な公共建築物のひとつなのだとか。敷地内にいくつかある階段の上に自由にのぼって散策できるとあって、写真撮影をする若者の姿が絶えません。

若手クリエイターがプロデュースする個性的なショップをめぐりながら、独特の建築世界もあわせて楽しみましょう。

台中で大人気の2大リノベーションスポット、緑光計畫と審計新村。モダンなアート感覚と、古い建物を改装したリノベーションスポットならではの趣が絶妙に混じりあった雰囲気がたまりません。

いまも進化し続ける台中のリノベーションスポットは、こだわりのお土産探しにもぴったり。ますます目が離せません。

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