ブリヂストン、ソーラーカーレース「2017 Bridgestone World Solar Challenge」の協賛とタイヤ供給を行うチームを発表
株式会社ブリヂストンは、ソーラーカーレース「2017 Bridgestone World Solar Challenge」の協賛とエントリーチームのうち11チームにソーラーカー用タイヤ「ECOPIA with ologic」を供給することを発表した。


ブリヂストンが冠スポンサーを務める「Bridgestone World Solar Challenge」は、今年30周年を迎える世界最高峰のソーラーカーレース。オーストラリア大陸を舞台に、北部のダーウィンから南部のアデレードまで約5日間かけて縦断。総走行距離は約3000kmという過酷なものである。毎回、世界各地より大学生を中心とした若きエンジニアによるチームが参戦しており、前大会となる2015年は、22か国から42チームがこのレースに挑んだ。

2017年10月8日〜15日となる本年度の大会は、3つのクラスを設定。1名乗車の4輪車で目的地までの順位を競う「チャレンジャークラス」、2名〜4名乗車の4輪車でエネルギー効率や実用性を競う「クルーザークラス」、そして、過去の大会規則に準じた車両など前記の2クラスの条件を満たさない車両が参加できる「アドベンチャークラス」だ。


ブリヂストンは本大会のチームへのタイヤ供給も行っており、現時点で国内外の11チームがブリヂストン製ソーラーカー用タイヤ「ECOPIA with ologic」を装着する。これは、同社の低燃費タイヤ技術「ologic」のコンセプトを採用した燃費タイヤで、サイズが95/80R16と極めて細い幅の大径タイヤであることが特徴。


「ologic」は、狭幅・大径のタイヤ形状によるエコタイヤの技術で、低燃費と安全性を高次元で両立させることを可能とした。この技術は市販車にも投入されており、BMW i3の標準装着タイヤに採用されている。さらにレースコースの多くが砂漠地帯の高速道路で、路面状況と温度環境が厳しいことから、耐久性とグリップ力も確保にも注力されている。


発表会では、ブリヂストンタイヤを始めとするパーツサプライヤーを含め、唯一オールジャパン体制で参戦を行う東海大学ソーラーカーチームの総監督である東海大学工学部電気電子工学科の木村英樹教授が招かれ、本年のチャレンジの参戦マシンなどの説明が行われた。東海大学チームは、1993年以降7回もの豊富な参戦経験があり、2009年と、その次回となった2011年の大会で連覇を成し遂げるなど結果を残していることから、本年は3連覇が期待される有望なチームでもある。


東海大学チームがエントリーするのは、スピードを競うチャレンジャークラス。2017年のレギュレーションの最大のポイントは、太陽電池の面積が4平方メートルと前回の2/3まで大幅削減されている点だ。しかしながら、東海大学では新型のソーラーカーでは、前回に匹敵する走行性能を目指すという。現在、製作が進められている東海大学の2017年参戦マシンの「Tokai Challenger」は、8月下旬にお披露目される予定だ。


そんな厳しいレギュレーションでの新型車の性能向上を支えるのは、日本メーカーの高い技術力だ。軽量な炭素繊維強化プラスチック製ボディは、東レ及び東レ・カーボンマジックが設計製作をサポート。動力源となる高効率な太陽電池とそれを蓄える高容量リチウム電池はパナソニックが協力している。このうち世界トップレベルの変換効率を備えた太陽電池「HIT」は、ソーラーカー参戦による開発が車載タイプの実用化につながり、新型プリウスPHVに採用されている。このほかにも様々な部分で、日本を代表する高い技術を持つ企業との協力によりマシン開発が進められている。これらの企業が積極的な支援を行う目的は、次世代のエンジニア育成のためだ。学生たちの柔軟な発想と活力、そして日本の最先端技術の融合が、三連覇をもたらすのか、大いに期待される。

【ギャラリー】2017 Bridgestone World Solar Challenge21


■ブリヂストン 公式サイト
http://tire.bridgestone.co.jp/