J1リーグ、低迷続くクラブの巻き返しに向けての戦い ポイントは?

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 2週間の中断が明け、17、18日にJ1リーグの第15節が行われた。柏レイソルの連勝がストップし、2位セレッソ大阪も引き分け、3位のガンバ大阪と4位鹿島アントラーズが勝利したことにより、今後の上位陣のさらなる混戦が予想される。そして、中位以下に位置しているクラブでは、今季、望むべき結果を残せていないクラブもある。

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■優勝候補と叫ばれながらも・・・

 浦和レッズは18日のジュビロ磐田戦、2-4で敗れた。前半に先制され、阿部勇樹の2点で逆転したものの、後半12分間で3点を失っての敗戦。約1カ月ぶりとなるホーム埼玉スタジアム2002でのリーグ戦、3万4,000人を超える観衆の中での大敗だった。これで、順位は8位、首位との勝ち点差は8となった。

 春先のゴールラッシュ、そして先月もアウェー新潟戦で6ゴールを挙げるなど得点力は高いことに変わりはない。ただ、4月30日の大宮アルディージャ戦に今季初めて無得点で敗れると、続く5月4日の鹿島戦でもゴールを決めることが出来ずに連敗、今月4日の柏レイソル戦でも0-1で敗れ、攻撃陣の勢いに陰りがみえてきている。

 また、先の磐田戦や3-3でドローに終わった先月の清水エスパルス戦のように、得点を挙げると失点もしてしまうという攻守がかみ合わないゲームも目立ってきている。昨年の年間勝ち点1位をはじめ、常勝軍団を築き上げてきた名将・ミハイロペトロビッチ体制も6年目、出場メンバーも固定化が続いており、あらゆる意味で転換期を迎えている気がしてならない。

■低迷が続く札幌、新潟

 今季J1に昇格した北海道コンサドーレ札幌はホーム戦において地力を発揮、5月途中まで札幌ドームの全ての試合で勝ち点を積み上げるといった粘り強い戦いをみせていた。しかし、ここにきて敗戦が続き、先月14日のガンバ大阪戦から5連敗。17日の鹿島戦でも敗れ、勝ち点12の15位。16位大宮とは勝ち点差はわずかに1、降格圏が迫ってきている。

 今年に入り全試合でスタメン出場を続けているFW都倉健は今季ここまで5得点。開幕からコンスタントに得点を重ねてきたが、最近6試合ではノーゴール。シーズンが進むにつれチームの大黒柱である都倉に対する相手DFのマークが徹底され、抑え込まれる場面が増えてきている。札幌は今シーズン、3点差での負けが前節の鹿島戦(0-3)を含め2試合しかなく、得・失点とも2点以内のロースコアゲームが殆どだ。チームが窮地から脱するためにはエース都倉が再び得点を挙げていく以外ないだろう。

 2年続けてのシーズン途中での監督交代となった最下位・アルビレックス新潟は、「裏天王山」とも囁かれた17日のホームでの大宮アルディージャ戦に1-2で敗戦。15節が終わって全チーム中唯一の勝ち点が1桁台、得失点差も‐22と、2004年のJ1昇格以降、最も苦しんでいるシーズンだ。

 18位に沈むチームにはいくつか要因が挙げられるもののその一つとして、ゴールキーパーが定まらないこともあるだろう。2月の開幕から前節まで既に守田、大谷、川浪と3人がスタメンで出場している。それぞれが持ち味を発揮しているものの、DF陣との連携を考えると、早い時期に正GKが決まらなければ守備の安定は望めない。新潟最大の特徴でもあった「堅守」復活のカギとして、砦となるゴールキーパーの定着が待たれる。

 上位進出を目論む浦和、降格圏からの脱出を目指す札幌と新潟。様々なシチュエーションに身を置き各クラブとも、もがきながら浮上のきっかけを掴もうと歩みを進めている。シーズンも半分に差し掛かり、6月は残り一試合。来月には移籍ウインドーも開かれ各チーム新戦力の獲得も活発に行われるだろう。

 現状打破を目指す「挑戦者」たちの夏がいよいよ始まる。