ジメジメ、ムシムシ……暑くなってくるこれからのシーズン、気になるのが「ニオイ」問題! 株式会社マンダムは、汗やニオイが気になるクールビズシーズンに、ビジネスシーンにおけるニオイ問題の現状や働く人々の意識、職場での対策に関する調査を実施。職場で「嫌だ」と感じるニオイのトップ3とは!?

クールビズシーズンに気になることは、汗よりも「ニオイ(体臭)」

クールビズシーズンに気になること第1位は、服装や汗にまつわることではなく、「ニオイ(体臭)」という結果に。過去(2014年)実施された同様の調査結果と比べ、1位と2位が逆転。「汗をかく」という“自身の不快感”よりも、周囲の不快感にもなりうる「ニオイ(体臭)」を気にする人が多く、働く人々のニオイに対する意識の高さがうかがえます。

1位「ニオイ(体臭)」2位「汗をかく」3位「汗染みができる」

職場の「嫌だ」と感じるニオイは?

ビジネスシーンにも、さまざまなにおいが存在しますが、そのなかでも特に嫌だと感じるニオイは何だと思いますか?
第1位は「体臭」で64.9%、続いて「口臭」59.3%、「タバコのニオイ」55.5%となりました。どれも少しの時間我慢すればいいというものではなく、近くの席であったり、同席しなければならない時間が長くなるほどストレスに感じてしまいそう。

1位「体臭」2位「口臭」3位「タバコのニオイ」

自分のニオイや他人のニオイが気になって集中できないと答えた人は、合わせて56.2%存在し、特に「他人のニオイが気になって集中できないことがある」と答えた人は31.2%で、約3人に1人存在していることが分かりました。

他人のニオイ(体臭)が原因で仕事にどんな支障が出たかについては「会議室に充満し、集中できない」「気分が悪くなった」「会議やミーティングを早く切り上げるようになった」「取引先からニオイ(体臭)についてクレームが入った」などの声が。

「スメハラ」の認知率は3年で2倍以上に拡大

また、「スメルハラスメント(スメハラ)」の認知も拡大しているよう。今回の調査で「スメルハラスメント(スメハラ)」という言葉を「知っている」と答えた人は45.8%で、2014年に実施した調査で20.1%であった認知率は、3年で2倍以上に拡大。さらに、「聞いたことがあるが、詳しくは知らない」まで含めると、41.8%から74.4%まで拡大しています。
また、男女別に見ると、女性のほうが約10%「スメルハラスメント」の認知率が高い結果となっており、女性のほうがニオイ問題に対して関心を持っていることが推測されます。
(スメハラ…体臭、口臭、香水等のニオイを原因として、周囲に不快な思いをさせる行為)

「スメルハラスメント」の認知度は3年で2倍上に。

4割の人が「職場にスメルハラスメントがある」と回答

職場に「スメルハラスメントがある」と答えた人は、全体で40.1%となりました。また「確かに問題であると思う」と答えた人が61.6%に上りました。こちらの結果も男性よりも女性の方が10%以上高い結果となり、女性のほうが、ビジネスシーンでの嫌なニオイをより敏感に察知し、問題意識を持っている人が多いということがわかりました。

「スメルハラスメント」、6割が「問題である」との認識。

「職場にスメルハラスメントがある」と認識している人が4割いる一方で、「職場としてニオイ対策への取り組みがある」と答えた人は約1割とギャップが。具体的な対策内容を聞くと「消臭スプレー等の社内設置」、「空気清浄機の設置」、「換気」など、職場にこもってしまった不快なニオイに対する対策が中心で、原因となる個々人のニオイ(体臭・口臭・香水等)に対する対策はあまり実施されていないようです。

職場におけるニオイ問題が表面化する一方で、取り組みの実施率との間にはギャップがあることが分かりました。また、「集中できない」といった具体的な仕事への支障があるものの、ニオイ(体臭)については個人に指摘しにくいという声も多く、もはや個人の問題ではなく、職場が対処する課題として正しい認識と適切なケアを学ぶ等対策を講じていくことが必要かもしれませんね。
本格的な暑さを迎える前に、自身も周囲も清潔で快適な環境で過ごせるよう最低限のエチケットを意識したいところです。

【参考】※ 株式会社マンダム
【調査概要】
時期:2017年5月
エリア:東京、大阪
対象:25〜49歳の働く男女1,028名(男性525名、女性503名)
方法:インターネット調査