苦瓜達郎さん  大和住銀投信投資顧問。大和総研を経て03年より中小型株担当ファンド・マネジャー。20年以上に渡り中小型株を調査。企業リサーチ数は年間900件以上。

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現在発売中のダイヤモンド・ザイ2月号には、日本株の総力特集「2017年『株』全予測&儲け方」を掲載。今回はその中から、「スゴ腕」としてその名を馳せるファンドマネジャーの投資術を抜粋して紹介しよう。

ダイヤモンド・ザイ2月号では日米の2人のスゴ腕ファンドマネジャーに登場してもらっているが、今回はそのうちの一人である大和住銀投信投資顧問の苦瓜達郎さんの投資術をピックアップ。プロの視点から、有望株の見極め方を学ぼう!

地味な中小型株の適正株価をまず算出!

 年間900件の調査を14年間継続しています。保有銘柄の中には、日本ライフライン、トリケミカル研究所、タツモなど、2016年に株価が数倍になったものもあります。

 運用する「大和住銀日本小型株ファンド」は、中小型株の中から、事業内容は好調なのに、市場から無視されている割安な銘柄に投資をして、上がるのをじっくり待つという戦略です。

 割安かどうかを測る基準は、銘柄ごとに適正株価を計算することから始めます。会社予想の1株利益にPERを掛けて、私独自の適正株価を計算するのです。PERは状況によっても変わりますが、中長期的な成長が期待できるなら20倍、緩やかな経済成長下となっても、横ばいを続けられそうなら15倍、景気全体の影響を受けやすいなら10倍とします。

 さらに、財務内容もチェックします。業種によって異なりますが、業種平均より少し悪いようなら、PERで計算した適正株価の8割に、大きく下回っているようなら5〜6割に修正しています。

割安過ぎる株が評価されるのを待つ!
2017年は「不動産」関連株が狙い目

 そして、現在の株価が適正株価から大きく割安に乖離している銘柄から買っていきます。しかし、経営の質が低い銘柄や事業が脆弱な銘柄、業績の伸びがピークアウトに近い銘柄は除外します。売却するのは、現在買い付け中の銘柄に対し、保有中の銘柄の適正株価が2割以上割高になった時です。

 2016年は前半は内需成長株、後半はバリュー株が買われた相場でした。内需成長株は、年明け後もしばらく調整が続くと見ていますが、不動産関連には特に注目しています。

 2015年の初めから、約1年半に渡って続いた内需株相場の中で、唯一取り残されていた業種が不動産です。業績好調なのに、株価が不振であったため、現在も極端に割安な状況と見ています。

 私は市場全体の予測や一般的な評判は気にせずに、複数の割安な銘柄に分散し、じっくり持ちます。地味で割安な銘柄であれば、決算発表後でも失望売りなどが少なく下げにくい。しかし、ちょっとしたきっかけで、株価が大きく上昇することがある。それを、じっくり待つのが重要なのです。

◆「大和住銀の日本小型株ファンド」の組み入れ銘柄トップ5
(※2016年10月末時点の組み入れ上位)
最低購入額(12/5時点)事業内容最新の株価
1位 富士通フロンテック(東2・6945)
14万5500円ATMやPOS、公営競技キャッシュレス投票、
手のひら静脈認証などを展開。
2位 アイ・ケイ・ケイ(東1・2198)
6万2100円ブライダル事業をメインに九州一円に
結婚式場を展開。今期も過去最高益予想。
3位 萩原工業(東1・7856)
23万5700円 合成樹脂繊維関連製品や、産業機械の
製造・販売を展開。今期も過去最高益へ。
4位 ビジョン(東M・9416)
27万8200円Webマーケティング支援とWi-Fiルーター
レンタルを展開。訪日客増で恩恵大。
5位 ステップ(東1・9795)
12万3900円学習塾を運営し、公立トップ高で高い合格
実積を誇る。11期連続で経常利益増。

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⇒今から3〜5年後に上昇している有望株を探すなら、目新しいテーマ株より既出のテーマの勝ち組を探せ!米国スゴ腕ファンドマネジャーの日本株発掘法を紹介

ダイヤモンド・ザイ2月号では組み入れ銘柄10位まで紹介

 ここでは組み入れ銘柄の上位5位までを紹介したが、ダイヤモンド・ザイ2月号では上位10銘柄まで紹介しているので、そちらもチェックしてみてほしい。

 なお、今回抜粋した記事は、ダイヤモンド・ザイ2月号の大特集「2017年『株』全予測&儲け方」のごく一部。大特集は、さまざまな日本株や投資信託の予測と儲け方のコツを紹介する充実の内容となっているので、新春相場でうまく波に乗っていきたい人なら必見だ。

 その他の日本株の特集では、注目の「上場全3619銘柄の最新理論株価」「2017年 新春 買っていい×買ってはいけないをズバリ判定! 人気の株500激辛診断 買いの10万円株139」など、運用の参考になる情報が勢ぞろい。もちろん、「相続 不動産 贈与ほか 庶民も大増税で窮地に! 富裕層に学ぶ節税6カ条」など、株以外の特集も掲載されている。ダイヤモンド・ザイ2月号は全国の書店のほか、アマゾンや楽天ブックスでも好評発売中!