インテルでは今夏の放出候補に挙がる長友。数年前から関心を寄せるサンプドリアが再び興味を示している。(C)Getty Images

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 インテルは現在、サンプドリアのDFミラン・シュクリニアルの獲得を狙っている。このスロバキア代表CBの移籍交渉が、日本代表の長友佑都に影響するかもしれない。
 
 イタリア紙『Il Secolo XIX』は現地時間6月18日、サンプドリアがシュクリニアル放出の見返りとして、長友のトレードを求める可能性があると報じた。
 
 インテルのピエロ・アウジリオSDは16日にサンプドリアと交渉し、シュクリニアル獲得に前進したと言われている。だが同紙によれば、評価額にはまだ開きがあるようだ。
 
 インテルはシュクリニアルのために1500万ユーロ(約18億円)とジャンルカ・カプラーリの完全移籍を提案。しかし、そのアタッカーの評価額が両クラブで異なるという。
 
 2016年夏にインテルが獲得しながら、レンタルでペスカーラに残ったカプラーリは、2016-17シーズンのセリエAで35試合に出場して9ゴール・4アシストをマーク。そのため、アウジリオSDはカプラーリの市場価格が1200万ユーロ(約14億4000万円)に上がったと評価している。
 
 しかし、サンプドリアはカプラーリを700万ユーロ(約8億4000万円)と見ており、差額となる500万ユーロ(約6億円)の“補填”を望んでいるという。そして、その候補に長友の名前が挙がっているというのだ。同じSBのダビデ・サントンよりも優先順位が高いという。
 
 サンプドリアは数年前から何度も長友への関心が報じられていた。一方、日本代表SBはベンチ生活が続きピッチに立ってもミスが多かった16-17シーズンで評価を落とし、この夏の放出候補とも言われている。イタリア生活8年目を迎える長友が、拠点をミラノからジェノバに移すことになるのか、今後の進展が注目される。
 
 なお、サンプドリアは長友のほかにも、マルコ・アンドレオッリやプリマベーラ(U-19)・リーグで優勝を果たしたインテルの若手にも関心を抱いている様子。だが、以前から名前が挙がっているアンドレア・ラノッキア(16-17シーズン後半はハルにレンタル)には興味がないようだ。