【前園真聖コラム】第142回「オーストラリア戦に向けて考えるべきこと」
日本代表は大切なイラク戦を引き分けで終えました。でももう終わった試合について、くよくよ考えても生まれることはありません。ここは猛暑のアウェイで勝点1を挙げたことをよかったと考えて、次のオーストラリア戦に集中したほうがよほどいいはずです。
もちろん、いろいろ疑問に思うことはありました。どうしてシリア戦のときに動きがよかった乾貴士を先発させなかったのか。なぜヴァイッド・ハリルホジッチ監督は怪我人が出る想定をしていないように見えたのか。
シリア戦ではインサイドハーフとしていい動きを見せていた本田圭佑を右のアウトサイドで起用したのか。シリア戦の最後の勢いをイラク戦に持ち込めなかったのか。準備期間が長かったのに、コンディションが悪そうに見えたのはなぜか。
そしてもし、監督の指示がどうであったとしてもピッチの上の選手たちが自分たちで状況を読んで、戦術を変えなかったのか。監督がプレーしているわけではないので、結局最後は選手の責任なのです。
ざっと思い出しても不思議に感じることはたくさんありました。もちろん、それぞれについて、いろいろな理由があったのだと思います。だけど、今その要因を知ったところで勝点が増えることはないのです。
これから次のオーストラリア戦に向けて大切なのは、選手は個人を磨くこと。チーム戦術がどうであったとしても、想定どおりの試合なんてありません。そしてチーム戦術がはまらなかったとしても、サッカーは個人で打開できることがあるのです。だったら、次の試合に向けて選手たちは自分の技を磨いたほうがいい。
僕は、「この状況になったことで、ホームでのワールドカップ出場を見ることができる」と考えることにしました。オーストラリア戦では、みんなで喜び合いましょう!
もちろん、いろいろ疑問に思うことはありました。どうしてシリア戦のときに動きがよかった乾貴士を先発させなかったのか。なぜヴァイッド・ハリルホジッチ監督は怪我人が出る想定をしていないように見えたのか。
そしてもし、監督の指示がどうであったとしてもピッチの上の選手たちが自分たちで状況を読んで、戦術を変えなかったのか。監督がプレーしているわけではないので、結局最後は選手の責任なのです。
ざっと思い出しても不思議に感じることはたくさんありました。もちろん、それぞれについて、いろいろな理由があったのだと思います。だけど、今その要因を知ったところで勝点が増えることはないのです。
これから次のオーストラリア戦に向けて大切なのは、選手は個人を磨くこと。チーム戦術がどうであったとしても、想定どおりの試合なんてありません。そしてチーム戦術がはまらなかったとしても、サッカーは個人で打開できることがあるのです。だったら、次の試合に向けて選手たちは自分の技を磨いたほうがいい。
僕は、「この状況になったことで、ホームでのワールドカップ出場を見ることができる」と考えることにしました。オーストラリア戦では、みんなで喜び合いましょう!
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。