終戦記念日前後を中心に実施 (C)SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER

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 塚本晋也監督・主演の映画「野火」が、再上映されることが決まった。昨年に続き、2度目のアンコール上映となる。戦後72年にあたる今年は、終戦記念日の前後を中心に実施。既に全国24館での上映が決まっており、関東圏の劇場では塚本監督による舞台挨拶も予定されている。

 大岡昇平氏の同名小説を塚本監督が自主製作で映画化した本作は、第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島にとり残された日本兵を中心に、戦場という異常な空間で極限状態に追い込まれた人間たちの姿を描いた。

 戦後70年にあたる2015年に封切られた本作は、自主配給(16年4月以降は新日本映画社に委託)ながら、観客動員数8万人を突破。さらに、第70回毎日映画コンクール監督賞&男優主演賞、第89回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第2位、第30回高崎映画祭最優秀作品賞&最優秀新人男優賞(森優作)など、多くの映画賞を獲得した。

 3年連続で劇場上映されることに対し、塚本監督は「戦後70年には多くの方々に『野火』を見ていただき、たいへん大きな反響をいただきました。上映2年目の戦後71年の年も熱心な劇場さんにご協力をいただき、ふたたび『野火』を上映することができました」と振り返る。「そして今年3年目。また『野火』を上映します。戦争のことを忘れてはならないのは、最初の1年目だけではありません。願わくば、毎年終戦記念日近くには『野火』を上映し、いつまでも戦争の恐ろしさを、劇場の大きな空間で体感として味わっていただきたいと、その必要を感じています」と願いを込めた。

 なお上映館と上映日程は、公式サイト(http://nobi-movie.com/)で発表されている。メイン劇場のユーロスペースでは、終戦記念日である8月15日の来場者にA3サイズの特製ミニポスターがプレゼントされる。