高崎のJ2通算50ゴールなどで松本が3戦ぶり白星! 群馬は3戦連続無得点で3連敗…《J2》

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▽明治安田生命J2リーグ第19節、ザスパクサツ群馬vs松本山雅FCが18日に正田醤油スタジアム群馬で行われ、アウェイの松本が2-0で勝利した。

▽21位群馬と15位松本によるボトムハーフのチーム同士の一戦。徳島ヴォルティス、モンテディオ山形相手に2戦連続無得点で連敗の群馬は、カン・スイルがベンチ外となり、代わって松下が先発に復帰した。一方、前節水戸ホーリーホックに競り負けて2戦未勝利の松本は、後藤に代えて當間を3バックの一角で起用した以外、同じ先発の顔ぶれとなった。

▽開始直後にセットプレーの流れから波状攻撃を仕掛けた松本は、石原がボックス外からミドルシュートを放つが、これはわずかに枠の上に外れた。

▽その後は群馬も鋭いカウンターから岡田がフィニッシュに絡むなど、きっちり押し返して拮抗した展開が続く。だが、19分に左サイドからのクロスに反応した高崎がDFに倒され、松本にPKが与えられる。キッカーの高崎が右を狙ったシュートはGK清水の見事な反応に阻まれるが、跳ね返りが運良く高崎の足元にこぼれると、今度は左足で冷静に流し込んだ。なお、高崎はこの得点でJ2通算50ゴールを達成した。

▽ホームで先制を許す厳しい状況となった群馬だが、失点前と同様に縦への推進力のある攻めで同点ゴールを目指す。しかし、岡庭や高井のシュートはあと一歩で及ばない。逆に、松本得意のセットプレーからあわや追加点というピンチを招くが、ここは粘り強い守備で凌いだ。

▽松本の1点リードで迎えた後半も試合展開に大きな変化はなし。だが、60分に松本得意のセットプレーから2点目が生まれる。安川のロングスローを高崎が頭ですらすと、このボールは松下のクリアに遭う。だが、このクリアを拾った宮阪がペナルティアーク付近で放ったシュートがゴール右隅に決まった。

▽ここ2戦無得点の中で2点のビハインドを負った群馬は、64分に岡田と阿部を下げて、出岡と石田を同時投入する2枚替えで試合の流れを変えにかかる。だが、石田や岡庭のシュートはなかなか枠を捉え切れない。80分にはボックス左で山岸が鋭いシュートを放つが、ここは相手GK鈴木の好守に防がれた。

▽セーフティリードで危なげなく試合を運ぶ松本は、カウンターから効果的にチャンスを作る。しかし、高崎の鋭いシュートや宮阪の決定機は相手の守備に阻まれ、試合を決めることができない。それでも、最後まで安定した守備でリードを守り切った松本が2-0の快勝で3試合ぶりの白星を手にした。一方、試合終了後に主審への暴言で山岸が一発退場となるなど、後味の悪い幕切れとなった群馬は、3戦連続無得点の3連敗で降格圏脱出とはならなかった。