文在寅大統領が青瓦台で康京和外交部長官の任命式を行った。任命式を終えた文大統領(前列右)と康氏=18日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部長官候補に指名されていた康京和(カン・ギョンファ)氏が18日、正式に任命された。韓国初の女性外相として注目される康氏の前途には、北朝鮮核問題や旧日本軍慰安婦問題など周辺国との外交を巡り難題が待ち構える。

 まずは今月29、30日に予定される文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ米大統領による初の韓米首脳会談の準備が急がれる。米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備、韓米自由貿易協定(FTA)、在韓米軍駐留経費の負担増額などの懸案を巡り、韓米間で意見の不一致が露呈する可能性もあるため、外交当局間の事前調整がいつにもまして重要となる。康氏は韓米首脳会談の調整のため早期の訪米を進める見通しだ。
 北朝鮮問題を巡っては、制裁と対話を並行するとの文政権とトランプ政権との温度差が浮かび上がっている。文大統領が先ごろ「北が核とミサイルの追加挑発を中断すれば、北と条件なく対話を行うことができる」と呼びかけたことについて、米国務省報道官は北朝鮮との対話は非核化が前提条件との米国の立場に変わりはないとくぎを刺した。また、青瓦台(大統領府)の文正仁(ムン・ジョンイン)統一・外交・安保特別補佐官が訪米中、北朝鮮が核・ミサイル開発を中断すれば韓米合同軍事演習や韓国内の戦略兵器を縮小する方向で米側と協議する意向を示すなど、首脳会談を前に韓米間で不協和音が生じているとの懸念もある。
 国連事務総長特別補佐官を務めた康氏は多国間外交の専門家だが、北朝鮮問題や北朝鮮核問題では特別な成果がないことを弱点と指摘する声もある。このため韓国政府内で北朝鮮問題を巡り外交部の声がどこまで反映されるかに関心が集まる。
 THAAD配備に強く反発する中国と米国の間で解決策を見出し、日本とは慰安婦などの歴史問題の解決と安全保障や経済分野での協力を並行するという難題が待ち構える。特に康氏は国連で人権・人道問題の専門家として活躍してきただけに、慰安婦問題でどのような解決策を導き出すか注目される。
ikasumi@yna.co.kr