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近くて見ると怖い!グロい!ふぉわたぁっ!

今日はお出掛けの記録です。僕は先日、大相撲五月場所に旅行社のツアーに参加するという秘策を用いて行ってきました。いらないチャンコ、後方の座席、知らないオッチャンたちに囲まれる観戦。それはかなりの不満足を伴うものでしたが、どうしても横綱・稀勢の里を見たかったのです。

しかし、その際にひとつ大きな心残りが。場所前から話題になっていたラオウの化粧まわしを、稀勢の里はつけてきやがらなかったのです。ラオウのかわりにつけていたのは後援会が贈ったという沼みたいな絵柄の化粧まわし。「えぇぇ…」「後援会のまわしとかどうでもええやん…」「ラオウ…」と大いに落胆したもの。

そんな僕に訪れたリベンジの機会。何と、ラオウの化粧まわしが期間限定で展示されるというのです。それもウチの近所で。これはぜひ見なくてはと行ってまいりました。化粧まわしを間近で見る機会はなかなかなく、しかも相撲博物館などでは撮影を禁じられているものが、ラオウは撮影OKだという話ですし、このチャンスを逃すわけにはいきません。うーぬー!

↓向かいましたのはウチの近所にある漫画喫茶です!


何でも、かつてコミックバンチを出版していた会社の残党が、現在の北斗の拳関連を扱っており、その会社が漫画喫茶も経営しているのだとか!

その漫画喫茶でラオウの化粧まわしを展示すると!

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建物の入り口にはいきなり「横綱覇王伝説 稀勢の里」というファンタジー漫画の顔出し看板が待ち受けています。しかし、僕の見るかぎり、誰もこの看板には食いついておらず、そもそも稀勢の里自体に興味を持っている様子がありません。いや、もっと言えば『北斗の拳』『シティーハンター』などの、この漫画喫茶の主力となる作品群に、まったく興味を持っていない連中が集っています。

『北斗の拳』の客層の一般的イメージと言えば「モヒカンでヒャッハー」「片方だけ肩パッドがある革ジャン」「身体に傷もしくは焼印」じゃないですか。しかし、実際に来ていたのはニットとか着て、平たいソファーにゆったりと座りながら、「それな」とか言っちゃうメガネ女子とかです。ナオト・インティライミ崩れどもの巣窟です。

↓店内では等身大(180センチくらいある)ケンシロウの像が!


すごい邪魔みたいで、店の隅に追いやられていました!

従業員出口の脇の物置場に立って客を見守っています!

↓ふるーいマンガファンしかわからないような100tハンマーも得意気に展示!


ホントに、『北斗の拳』『シティーハンター』しかないんだな!

あとは『花の慶次』『キャッツ・アイ』か!

驚くほど誰も稀勢の里・ラオウに食いついていない店内。1階フロアの壁面にラオウ・ケンシロウ・トキの懸賞幕が展示されていても、見に来る客もいなければ会話のネタにする客もいない。ただ壁に絵が掛かっているのと同じ扱いで、「それな」などと自分たちの話をしています。

↓これもそうそう目の前で見るようなものではないが、客はガン無視!


近くで見たらツルツルしてて、存外チープな感じ!

カフェは稀勢の里と北斗の拳を応援しているけど、客は全然応援してないw

↓確かに、コイツらに見下ろされながら茶を飲むというのは、落ち着かない雰囲気ではあるが…!


「何か、あの絵邪魔だな」
「雰囲気悪くない?」
「オタクっぽい」
「センスないよね」
「何、アレ?」
「羊みたいなの被ってる」
「ほくとのけん?」

ダメだ!この店は客と経営者がズレてる!

吉祥寺のオシャレどもが集まっているのに、経営者だけ核戦争で時間が止まってる!

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肝心のラオウの化粧まわしは2階のロフトみたいなところに展示されているのですが、もちろん食いつくヤツは誰もいません。誰ひとり見に行く者はなく、「それな」に夢中です。ていうか、僕が「展示はどこですかね」などと店員さんに聞いたら、一瞬「え?」っていう顔でしたから。展示のことを知らないわけではなく、「この人それを見るためにマジできちゃったの?」みたいな顔です。マジできてるわ、わざわざ!こっちだって普段はもっとオシャレなカフェ行っとるわ!

↓2階の展示スペースにはラオウ・ケンシロウ・トキの三つ揃いの化粧まわしが!


なお、このガラス張りの壁面の手前側には、ソファー席が3組ほどあり、「それな」を語り合っているオシャレどもが集っています!

連中は化粧まわしを振り返ることはありません!

僕は早速「コレがラオウか…」と化粧まわしをじっくり観察します。カメラを取り出してカシャカシャ撮影していると、自分たちのソファーの背後でアヤしい輩がカシャカシャしていることを怪訝に思ったのか、オシャレどもが会話を止めて「何アレ?」みたいなことを小声で言い始めました。

クソー、そこまで興味がないか。僕が撮影しているのを見て「もしかしてそこに下がっているタペストリーは何か特別な品物なのか?」ということを初めて考え始めたような会話が後ろからチラチラ聞こえてきます。経営者の方!この店、相撲に全然マッチしてませんよ!

↓ドアップで接写してみた北斗の末弟・ケンシロウ!


↓同じく接写してみた北斗の次兄・トキ!


↓そして北斗の長兄にして世紀末覇者・ラオウ!


近くで見たら意外に下手糞感あるなwwwww

全体的に歪んでるし、似てるか似てないかで言えば似てないwwww

宮田刺繍舗六代目日下商店の日下氏ら歴戦の職人たちが、この仕事のために集まって作られたという逸品は、モノとしてはものすごく立派なものでした。まず、あのラオウやケンシロウが刺繍によって描き出されているのは凄まじい。プリントと違って糸で縫っているのですから、色をちょこちょこ変えることはできません。立体感と陰影を出すために、場所ごとに糸を替え、ない色は染物屋に特注して、この化粧まわしを作り上げているのです。

その複雑さたるや、これほどの近距離で見る機会を得たことで、改めて「怖っ…」じゃなくて「とんでもない仕事だ…」と唸らされました。たとえばトキの左腕を見ても、筋肉の流れに沿うように肩から上腕にかけては上下方向に糸が走っているのに、ヒジから先は左右方向に糸が走っていたりします。それによって刺繍に光が当たったときに、まるで筋肉のボコボコがあるかのように影が出る。髪の毛も、洋服も一事が万事その調子。

↓こんなんやれと言われても、永久に終わる気がしない!



「プリントでいいじゃん」
「すぐできるし、再現性も高い」
「原画そのままを印刷できますよ」
「何でわざわざ糸でやるんです?」
「YouTuberだってそんな無茶はしませんよ」
「どうせ色を組み合わせるなら」
「パッチワークみたいにしたほうが」
「早くてラクじゃないです?」
「わざわざ糸でやらなくても」

そこをあえて糸でやるから、立派なのだ!

なるほど、高級車くらいの値段がしても不思議はない!

5人が3ヶ月働いてようやく仕上がるとかだったら、月給50万円の職人なら750万円ぶんの仕事だ!


↓近くで見るとの木の皮みたいなボコボコも、遠くで見るといい感じに北斗の拳になるから不思議!



原画、絶対こんな木の皮みたいじゃないわwwww

右腕に謎の穴が開いてるみたいwwww

↓ここまでアップにするともはや誰だかわからないという話もあるが、それでもすごいことにはかわりない!


似てる似てないで言えば、やっぱり似てないwww

ていうか、誰だコレwwwww

職人も、よりにもよって鎧カブトを身につけた状態のラオウ原画が届いたときには、大変だなぁと唸ったことでしょう。ヘンなの被ってるぞ、と。ドラえもんみたいなツルッとしたキャラならやりやすいのに、よりにもよってこんな劇画タッチなの持ってきたぞ、と。

その仕事を立派にやり遂げた、職人たちはお見事でした。トキの左目のデッサンがおかしいとか、ケンシロウの右腕と首の陰影が無茶すぎとか、ラオウが根本的に原画も含めて似てないとか、ゴチャゴチャ言うのは無粋というものです。横から見たときには刺繍が何層にも盛り上がって本当にボコボコしていたり、職人の手仕事には驚きの連続でした。刺繍というよりは糸を縫い付けて作ったレリーフとでも言うべき、芸術品でした。

僕は「ほほぉ」とか「ははぁ」とか唸りながら、30分ほどカシャカシャ撮影をしていたでしょうか。その間にラオウを見にきた人は誰もいませんでしたが、おかげで独占状態で見ることができて大変満足しました。本場所ではしめなわみたいなのが邪魔をして見えない部分まで、目の前でじっくりと見られる素晴らしい機会。むしろ、本場所で見逃したことで、絶対に展示を見なくてはいけないという気持ちになれてよかったかもしれません。

残念ながら展示は土曜日で終わりということで、今気付いても見ることはできませんが、またこうした機会もあるかもしれません。どうせこの店には『北斗の拳』『シティーハンター』しかネタがないのですから。そのうち冴羽獠・海坊主・槇村の三つ揃いなどが出てきて、もう一周するかもしれません。機会があれば一度見られるといいと思います。イイものを見ました。

↓なお、似てる似てない問題は原画のほうにも責任があるような気がしてきました!


【クイズ:これは実在の人物をモデルにしたと言い張っているイラストですが、そのモデルとは誰でしょう?】
「誰だコイツ」
「織田信長とかもこんな感じなんだろうな」
「実態を無視して限界までイケメン化」
「何ひとつ似てなくて、横に名前必須」

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連載漫画版では顔が細くなって、さらに別人になってます!