5月28日の感動のフィナーレから3週間。ローマのユニフォームを脱いだフランチェスコ・トッティは、引退へと向かっているようだ。17日、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。

ローマ一筋を貫いてきたトッティだが、2016-17シーズン終盤にクラブから契約を更新しないことを通告され、愛するクラブのユニフォームを脱ぐことが決まった。シーズン最終戦、本拠地オリンピコでのセレモニーには、多くのトッティファン、ローマファン、そしてサッカーファンが涙を流した。

しかし、引退を報じるメディアと異なり、本人が進退について明言を避けていたため、イタリアのマスコミは40歳トッティの今後に注目している。クラブとは6年の幹部契約を結んでいるが、トッティ自身は現役続行への想いを断ち切っていないとみられていたからだ。


ただ、シーズンも終わって3週間という時間が過ぎ、トッティも決意を固めつつあるという。『ガゼッタ』によれば、トッティが大きな路線変更に踏み切る覚悟を決めるほどのオファーは届いていないというのだ。タレントの妻イラリーは9月からバラエティー番組の新シリーズを控えている。

トッティは春に就任したモンチSDと良好な関係を築いている。また、指揮官も現役時代にともにスクデットを獲得したエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督に決まった。徐々に「幹部トッティ」が生まれる条件はそろいつつあるようだ。

現場とのコンタクトを保つ役割を望んでいるとみられるトッティだが、幹部としての具体的な役割は未定。永遠の「ローマの王子」がこれからどんな仕事をするのか、大きな注目が集まる。