逆転でAKB総選挙3連覇を飾った指原莉乃

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 ◇第9回AKB48選抜総選挙(2017年6月17日 沖縄県内)

 第9回AKB48選抜総選挙の開票が17日、沖縄・豊見城市立中央公民館で行われた。悪天候の影響で16日に急きょ屋内で無観客で開催されることが発表されていた。栄冠を勝ち取ったのは、最後の出馬を表明していたHKT48の指原莉乃(24)。メンバーの結婚宣言も飛び出す大荒れの総選挙を、さしこが自身の持つ過去最多得票を3年連続で更新する24万6376票で圧勝した。

 メンバー320人とスタッフ、報道陣だけが見つめる公民館のステージ。最後の総選挙を3連覇で締めくくった指原は「アイドルらしからぬ発言をする私を1位にしてくれてありがとう」と感謝を述べた。開票イベント中止にも触れ「今のAKBはどんどん信頼を失っている気がする。みんなの気持ちが離れるのが怖い。AKBを見捨てないでください」と呼び掛けた。

 本番前は、いつになくピリピリムードだった。沖縄には前日16日に入り、現地で開票イベント中止を聞き「運営が頼りない」と立ち尽くした。イベント後の会見でも「ファンの方がお金をかけて来てくれたのに。怒りを覚えた」と話した。

 「美人ではないアイドル」が初めて総選挙の頂点に立ったのが4年前の13年。アイドルのイメージを壊し、バラエティー番組でも「場を回す天才」と呼ばれ快進撃を見せ、14年の2位を挟んで15、16年と連覇した「総選挙の申し子」。

 だが、今回の総選挙は出馬するかどうか悩んだ。昨年の連覇後、インターネットで「さしこが1位だとつまらない」との書き込みを読み、人知れず傷ついた。しかし、総合プロデューサー・秋元康氏(59)が「ここでファイティングポーズを取れないようでは芸能界で戦っていけない」と助言し、出馬を決断した。

 奮起の源になったのは、昨年大みそかのNHK「紅白歌合戦」。AKBの出演メンバーを決める視聴者投票で、NMBの山本彩(23)に敗れて2位になった。ステージでは笑顔で山本を祝福したが、舞台袖では涙目になっていた。速報値で3位と発表された5月31日夜、都内の神社で願掛けもした。

 ふたを開ければ、2位に10万票もの差をつける圧勝。9位に入った岡田奈々(19)が「スキャンダルだったり、問題を起こしたことをネタにしてはい上がるメンバーがいる。それをマネしていいとは思わない」と暗に指原を批判。そんな声も上がるほど、近年の指原の無双ぶりは際立っていた。

 会見では総選挙について「私の人生の中で一番出合えて良かったと思える出来事」と断言。今後注目されるのが卒業の時期だが「卒業の“そ”の字もない。来年の総選挙はMCとして関わりたい」と笑った。指原のアイドル第二章が始まった。

 ◆指原 莉乃(さしはら・りの)1992年(平4)11月21日、大分県生まれの24歳。2007年10月、AKBの5期生オーディションに合格。08年3月に劇場デビュー。同年夏にチームB昇格、10年にチームAに。12年5月「それでも好きだよ」でソロデビュー。同6月にHKTに移籍。愛称は「さしこ」「さっしー」。血液型O。