フライパンから焼き立てのオムレツがお皿に盛られる瞬間もフォトジェニック!

東京駅エリアの有名店『ラ・メール・プラール』。ここはフランスの世界遺産モン・サン=ミシェルにある名店の味を気軽に楽しめるビストロだ。

看板メニューの「ふわふわオムレツ」は、見たら絶対に食べてみたくなる。唯一無二のビジュアルと、口に入れた瞬間の驚きは、各界の著名人も虜にしたほど魅惑の味。

今回はふわふわオムレツの美味しさの秘密とともに、ビストロらしい一品料理もご紹介しよう。



「スモークサーモンとポテトのオムレツ」(1,800円)
メレンゲのようなふわふわ食感はこうして生まれる

『ラ・メール・プラール』の看板メニュー「ふわふわオムレツ」は、口に入れると、サラッとなくなるふわふわの食感が特徴。

この魅惑の食感は、どのように生み出されているのだろうか?実際にメレンゲを作ってから卵黄と混ぜていると思われるかもしれないが、そうではない。

このメニューを手がけるのは、フランス本店で修業を積んだオムレティエ(オムレツ職人)のみ。まずは銅のボールに全卵をまるごと入れる。

それから大きな泡立て器を使用して、独特のリズムで丹念に何度も泡立てることで生み出されているのである。



混ぜている様子は一般のお客様でもオープンキッチンから眺めることができる。近くで見たい場合はスタッフにお願いしてみよう。
店内に響くリズミカルな音の正体は?

席につくと聞こえてくるのは「シャカ、コン、シャカ、シャカ……」という独特なリズム。このオープンキッチンから聞こえてくる卵を混ぜる時に、銅のボールと泡立て器で奏でられる音が同店最高のBGM。

本店で修業を積んだオムレティエの技により混ぜ終わった卵は、角が立つほどふんわりと仕上げられる。これがあのふわふわオムレツの美味しさの元だ。



オムレツは1皿をシェアして食べる事も可能。一品料理も注文したいならばシェアがおすすめだ。

オムレツの味付けは、シンプル。焼き上げる前の卵には味付せず、焼く前のフライパンに岩塩入りバターをたっぷりと敷いてから、卵を投入。

そうすることで、卵のもつ美味しさを損なわず、焼き目にだけ優しい塩味とバターの香りがつくのだ。

1皿で卵を約3個分使用するという大きなオムレツであるが、見た目ほどボリュームを感じずに食べられるのは、この優しい味付けが決め手なのだ。

また、オムレツに合わせるソースは「甘酸っぱい海老と野菜」や「キノコのクリーム」などから選ぶこともできる。まずはそのままオムレツのみを味わって、味を変えたくなったらソースを付けていただこう。


ムール貝など、ビストロメニューも絶品!!



「ムール マリニエール」(1,600円)、グラスシードル(甘口/辛口各600円)
ノルマンディー地方の特産物を使った料理も豊富

「ふわふわオムレツ」が名物であるが、一品料理も絶品揃い。

本店のあるノルマンディー地方の特産物・ムール貝をふんだんに使った「ムール マリニエール」は、ぜひオーダーしてほしい料理のひとつ。

王道の白ワイン煮の他に、クリーム仕立て、カレーソース、スパイシーなトマトソースと4種の調理法で提供。

ラメールプラールオリジナルブランドのシードルとの相性も抜群で、どんどんお酒が進んでしまう。



「リンゴのタルトタタン」(600円)

デザートにはノルマンディー地方の特産物・リンゴをたっぷり使用した「リンゴのタルトタタン」もおすすめ。

キャラメリゼしたリンゴの酸味と、クレームエペスの優しい甘みが絶妙にマッチする。



全74席。店内奥には2〜6名まで利用可能な個室も備える。
名店の味はこんなに気軽に味わえる!

モン・サン=ミシェルにある超有名店の支店ではあるが、その利用シーンは実に幅が広い。

価格もたっぷり食べて、飲んでも8000円〜1万円前後。ランチであればオムレツとドリンクで2500〜3000円前後とリーズナブル!

1年中11時〜22時までの通し営業を行っているのも、ふらっと立ち寄れる気軽さをアップさせてくれる嬉しいポイント。

どんな時でも本店の伝統と歴史を受け継ぎ、温かく出迎えてくれる名店である。